通信制高校への編入とは?時期・単位の引き継ぎと失敗しない手順
2026.10.07

-
進学・進路でお悩みの方
-
授業料・詳細を知りたい方
「今の高校を一度辞めてしまったけれど、もう一度高校を卒業したい」
「高校を中退したら、これまで取った単位や通った期間は全部無駄になってしまうのかな…」
一度高校を離れたり、退学を考えたりしたとき、このような焦りや不安を抱くのは決して珍しいことではありません。周囲から「甘えている」と誤解され、親子で大きな心理的負担を感じている方も多くいらっしゃいます。しかし、体調や環境が合わずに一度立ち止まることは、決して挫折ではありません。
結論からお伝えすると、高校を中退した後に「通信制高校へ編入」することで、前の学校で取得した単位や通っていた期間(在籍期間)を引き継ぎ、高卒資格を目指すことが可能です。
ただし、手続きのタイミングや「編入(退学済み)」と「転入(在籍中)」の違いを正しく理解していないと、在籍期間に空白ができて卒業が遅れるという落とし穴が存在します。
この記事では、通信制高校への編入の基本から単位引き継ぎの条件、失敗しない手続きの流れまで分かりやすく解説します。
通信制高校への編入とは?「転入」との違いと基本知識
.png)
通信制高校の進路を調べる際、最も混同しやすいのが「編入」と「転入」の違いです。手続きを進める前に、まずは両者の正確な仕組みを把握しておきましょう。
①「編入」と「転入」の決定的な違い(中退しているかどうかの差)
「編入」と「転入」の決定的な違いは、すでに前の高校を退学しているか、まだ在籍しているかという点にあります。
| 区分 | 状態 | 特徴 | 卒業時期への影響 |
|---|---|---|---|
| 編入(編入学) | すでに退学(中退)している | 空白期間(中退期間)が存在する | 退学期間の長さによっては卒業が遅れる可能性がある |
| 転入(転入学) | 退学せず在籍している(転校) | 前校から直接移動するため空白期間がない | 単位を引き継げば、同級生と同じ時期に卒業しやすい |
現在まだ高校に在籍している場合は「退学届」を出す前に必ず確認が必要です。一度退学してしまうと「編入」の扱いとなり、在籍期間の計算で不利になるケースがあるため注意してください。
②前の学校で取得した「単位」や「在籍期間」は引き継げる
過去に通っていた高校で正式に取得した単位と在籍していた月数は、通信制高校へ原則そのまま引き継ぐことができます。
高校卒業には「通算36ヶ月以上の在籍」「74単位以上の取得」「特別活動30時間以上」の3条件が必要です。例えば、全日制高校の1年次を修了して35単位を取得した後に中退した場合、残り「在籍24ヶ月以上・39単位以上」を通信制高校で満たせば高卒資格を取得できます。
③通信制高校への編入を受け入れている時期・タイミング
公立の通信制高校は「年1〜2回(4月・10月)」の受入が多いのに対し、私立の通信制高校では「毎月(随時)」編入を受け入れている学校が多数存在します。
「次の4月まで待ちたくない」「思い立ったらすぐに学び直したい」という場合は、受入時期の柔軟な私立通信制高校を検討するのが現実的な選択肢となるでしょう。
知っておくべき!通信制高校へ編入する際の注意点と落とし穴

編入制度は頼もしい仕組みですが、制度上の注意点を知らないと思わぬタイムロスが生じることがあります。
①退学時期によっては「同級生と同じ時期の卒業」が難しくなる
年度の途中で学年を修了せずに退学した場合、その年度の単位は引き継げないため卒業時期が遅れるリスクが高まります。
高校では基本的に年度末(3月)を迎えて初めてその学年の単位が授与されます。年度途中で退学すると、その年に履修していた単位は取得できず、退学から編入までの「空白期間」も在籍月数にカウントされないため注意が必要です。
②前校の在籍期間が足りないと単位を引き継げないケースがある
単位は取得できていても、高校に通算で36ヶ月以上在籍しないと高卒資格は授与されません。
単位をどれだけ早く取得できても、在籍月数が足りなければ卒業できません。前校での在籍月数と、編入先での在籍月数を合算して36ヶ月に達するようスケジュールを組む必要があります。
③編入時期によって学費や就学支援金の申請方法が変わる
学年途中で編入する場合、前校に納付した授業料の扱いや「高等学校等就学支援金」の再申請手続きが必要となります。
支援金の受給上限(通算36ヶ月分)の残り月数を事前確認し、学費の自己負担額を把握しておくことが大切です。
前の単位を無駄にしない!通信制高校へ編入するまでの手順

過去の単位や在籍期間を漏れなく引き継ぎ、スムーズに編入を進めるための具体的な流れを整理しました。
【準備】現在の在籍状況と取得済み単位数(修得単位)を確認する
まずは前の高校から正式な証明書を発行してもらい、自分の単位状況を確認します。
・在籍中の場合:退学届を出す前に、先生へ「転入」が可能か相談する。
・退学済みの場合:前校の事務窓口へ連絡し、「単位修得証明書」と「在籍期間証明書」の発行を依頼する。
【学校選び】自分のペースや目的に合った通信制高校・コースを選ぶ
自分の体調や学習スタイルに合わせて選ぶことが再度の挫折を防ぐ鍵です。「自宅学習メイン(月1〜2回登校)」「週1〜5日通学」「専門スキルコース」などから、無理のない環境を選びましょう。
【出願・選考】必要書類を準備して出願・面接を受ける
必要書類(願書、単位修得証明書など)を揃えて出願します。選考は学科試験ではなく書類審査・面接・作文が中心です。面接では「再スタートへの意欲」が確認されるため、リラックスして臨みましょう。
まとめ
通信制高校への編入ポイントのおさらいです。
・編入は中退からの再スタート:前校の単位や在籍期間を引き継いで卒業を目指せる
・「退学」のタイミングに注意:退学届を出す前に「転入」の可能性や単位認定時期を確認する
・私立通信制なら随時編入が可能:4月まで待たずに自分のタイミングで再出発できる
・無理のない環境選び:自分の体調や学習ペースに合わせた通学スタイルを検討する
一人で抱え込まずプロに相談!
「前の学校の単位がどれくらい引き継げるか」を一人で計算するのは簡単ではありません。
まずは気になる通信制高校の個別相談会・資料請求を活用してみてください。お手元の単位修得証明書をもとに、あと何単位・何ヶ月で卒業できるかを具体的にシミュレーションしてくれます。
焦る必要はありません。まずは1校の資料を取り寄せることから、新しい未来への一歩を踏み出してみませんか?
おすすめコラム