中学生のノートの取り方は?成績アップにつながる科目別ポイントを解説
2025.11.26

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中学生にとって「授業を真面目に聞いていても、テストの成績がなかなか上がらない…」という悩みは大きな悩みの一つです。
集中して授業に取り組んでいるつもりなのに、なかなか効果が得られない原因として、「ノートの取り方」にあるかもしれません。
先生の話のポイントを掴み、授業の理解を深めるノートは、テスト前の効率的な復習に不可欠です。
この記事では、ノートを取る重要性や、成績アップに直結する科目別の取り方のポイントなどを徹底解説します。
自分だけの最強ノートで、次のテストに自信を持って挑みましょう。
中学生にとってノートの取り方が重要な理由

毎日の授業で何気なく書いているノートですが、板書や先生の話をそのまま写すだけではテストで本当に役立つ力は身につきません。
ここでは、ノートの取り方の重要性について3つの理由から解説します。
授業の「わかった!」を忘れないための記録になるから
中学生になると授業の進み方が速くなり、覚える内容も増えるため、せっかく理解できた内容も、時間がたつと忘れてしまうことがあります。
授業中に重要な箇所を要点としてまとめることで、その瞬間の理解を記録として残すことができます。
良いノートは、定期テスト前の復習で授業内容を思い出すための確かな手がかりになります。
「なぜそうなる?」と考える力が鍛えられるから
中学生の授業では、数学の「負の数」や英語の「文型」など小学校では習わなかった抽象的な考え方を扱う内容が増えます。
先生が話したことや板書を、ただ写すのではなくどのようにまとめるかを意識して整理することで、思考力が養われます。
この「考えながら書く習慣」は、学力向上の基礎となり、高校受験でも求められる本質的な力へとつながります。
テスト前に見返す「自分だけの最強の参考書」が作れるから
工夫してまとめたノートは、中学生の当面の目標である「定期テスト」や、その先にある「高校受験」の復習において、重要な情報が整理された自分専用の参考書になります。
市販の参考書とは違い、自分の授業の先生が強調した部分や自分が苦手とした内容などが明確に残ります。
こうしたノートを活用することで、復習の効率が高まり、授業で理解した内容を確実に得点へ結びつけることができます。
全教科で使える成績が上がるノートの基本ルール

科目別のノートの取り方を見る前に、まずは中学生の全ての教科で使える基本のルールを5つ紹介します。
この基本を意識するだけで、ノートは見やすく整理され、復習効率が高まり、成績向上にもつながります。
ノートを工夫することが、学習内容の理解を深め、得点へつなげる第一歩です。
ルール1:日付とタイトルで「いつ・何を」勉強したか明確にする
これは基本中の基本ですが、成績アップのためにとても大切なルールです。
ノートを開いたら、まずページの最初に日付と授業のタイトル(単元名)を書く習慣をつけましょう。
いつ学んだ内容なのかを明確にしておくことで、テスト前に見直す際に必要な範囲をすぐに確認できます。
ルール2:後から書き足せるように「余白」をたっぷりとる
ぎっしり文字を詰め込むノートの取り方は、成績アップから遠ざかってしまいます。
ノートに文字を詰め込みすぎると、後から先生が話した補足情報や自分で気づいたことを書き足すスペースがなくなってしまい、情報の整理が難しくなってしまいます。
おすすめは、行間を一つ空けたり、ページの左右にスペースを作ったりして意識的に余白を作ることです。
その余白に、テスト範囲の問題集で間違えた問題番号や「教科書のP50の図をもう一度見る!」といったメモ、「この単語と、この単語が似ていて紛らわしい」といった自分なりの気づきを書き込むことで、「自分専用の参考書」にすることができます。
ルール3:使う色は3色まで!ルールを決めて情報を整理する
カラフルなノートは一見きれいに見えますが、色が多すぎるとどこが重要なのか分からなくなってしまいます。
成績アップのためには、情報を整理するノートの取り方が大切です。
おすすめは、基本の黒に加え、赤(最重要語句)と青(先生の補足やポイント)など、自分で役割を決めて3色までに絞ることです。
このルールを守るだけで、ノートを見返したときの理解度が格段に上がり効率的な復習ができます。
ルール4:図や記号を活用して、パッと見てわかるノートを作る
先生が話すことすべてを文字で書こうとすると、後から見返した時に理解しづらくなります。
そこで、矢印(→)や星印(☆)、囲み線などの記号や簡単なイラストを活用する方法がおすすめです。
文字だけのノートよりも、図やイラストがあった方が記憶に残りやすく理解も深まります。
テスト前の短い復習時間でも要点を素早く確認でき、勉強効率の向上にもつながります。
ルール5:丸写しではなく「自分の言葉」で要点をまとめる
黒板の内容をそのまま書き写すだけでは、理解が浅くなりやすく成績向上にはつながりません。
先生の説明を一度理解し、自分の言葉で要点を整理することで、内容が定着しやすくなります。
「自分で考えてまとめる」一手間を加えることで、授業内容がただの情報ではなく自分の知識として定着しやすくなるでしょう。
考えながらノートをまとめる習慣が、テストでの成績向上に直結します。
【科目別】中学生におすすめ!成績アップにつながるノートの取り方

全教科に共通する基本のノートの取り方をマスターしたら、次は科目ごとの特徴に合わせたノートの工夫を取り入れてみましょう。
ノートの取り方のポイントは教科によって大きく異なります。
ここで紹介する方法を実践すれば授業の理解がさらに深まり、テスト前の復習がぐっと楽になるかもしれません。
国語|登場人物の気持ちや場面の展開を「見える化」するノート術
国語のノートでは、漢字や語句の暗記だけでなく物語の流れや登場人物の心情を整理することが成績アップの鍵です。
授業中に先生が話す登場人物の心情や場面の背景など、板書以外の解説こそテストに出る重要なポイントなので積極的にメモしましょう。
人物同士の関係性を線で結んだり、場面ごとにイラストを入れたりすると復習の際に物語を思い出しやすくなります。
ストーリー全体を「見える化」することで、テストの記述問題にも強くなります。
数学|式の意味や解法のプロセスを「思考の足跡」として残すノート術
数学で大切なのは、答えだけでなく「なぜその答えになるのか」という過程を記録するノートの取り方です。
途中式を省略せずに書くことで、テスト前の問題演習の際に、なぜその答えになるのか考え方の流れを復習できるノートになります。
図形やグラフは大きく正確に書き、その横に「なぜこの公式を使うのか」「ここがミスしやすい」といった先生の注意点や解法のコツを書き加えるとより良いでしょう。
テスト本番で問われるのは「答え」ではなく「どう考えて解いたか」です。
この「思考の足跡」を繰り返し復習することで、確実に成績アップにつながります。
英語|予習・授業・復習のサイクルで完成させるノート術
英語の成績を上げるには、予習・授業・復習を一冊で完結させるノート作りが効果的です。
ノートの見開きページを使い、左に英文、右に和訳・単語・文法ポイントを書く方法がおすすめです。
こうすることで授業内容が一目で理解でき、効率的な復習が可能になります。
先生が解説した例文は必ずメモし、自分だけの例文集として活用すればテスト対策にも役立つ学習ノートが完成します。
理科|図やイラストで「なぜ?」の探究心を記録するノート術
実験や観察が多い理科では、文字だけでなく図やイラストを積極的に使うノートの取り方が効果的です。
植物のつくりや化学変化の様子などを自分で描くことで、記憶に残りやすくなり成績アップにつながります。
実験のノートでは、「目的・方法・結果・考察」を分けて整理してみてください。
特に「考察」を自分の言葉でまとめることで、理解が定着し、テストでの応用力が身につきます。
社会|年表や地図で情報の「つながり」と「流れ」を掴むノート術
暗記することが多い社会は、出来事や用語の因果関係や流れを整理できるノートの取り方が求められます。
歴史なら年表を書き写すか印刷して貼り付け、出来事の前後関係もまとめましょう。
こうした関連づけを意識した学習により、テスト範囲全体の流れをつかみながら復習できます。
なぜその出来事が起きたのかという背景まで理解することが高得点の秘訣です。
要注意!やってはいけないNGノートの特徴

ここまで成績アップにつながるノートの取り方を紹介してきましたが、逆に避けるべき「NGなノートの取り方」も知っておきましょう。
もし自分のノートがこれに当てはまっていたら、それが授業の理解を妨げている可能性があります。
成績を上げるためにも今すぐの改善をおすすめします。
NG例1:ただ黒板を書き写すだけの「写経ノート」
先生の板書を何も考えずにひたすら書き写すだけのノートの取り方は、中学生にありがちなNG例の一つです。
この取り方では「書く作業」に集中してしまい、もっとも重要な先生の解説、つまり「なぜこの公式を使うのか」や「ここがテストに出やすい」といったポイントを聞き逃してしまいます。
書いているだけで勉強した気になりますが、実際は理解が浅く、記憶にも残りません。
その結果、テスト前に復習しようとしても内容がまったく思い出せず、成績アップにつながらなくなってしまう恐れがあります。
NG例2:作っただけで満足してしまう「自己満ノート」
綺麗なノートはモチベーションも上がりますし、復習にも効果的ではと感じてしまいますが、NG例の一つです。
丁寧な字にこだわったりイラストに時間を使うと、ノートを作ったことに満足してしまい、授業や知識ではなくいかに綺麗に写せるかに意識がいってしまいます。
デザインを重視しすぎると、内容を整理する時間が減り、学習効率が下がってしまいます。
見た目の良さよりも「内容のわかりやすさ」を意識することが、成績アップへの近道です。
授業中は急いで書いてしまう、読みづらい内容になるという方は、授業用ノートと丁寧にまとめたノートの2種類を作るのもおすすめです。
授業内容を思い出しながら丁寧にまとめ直すことで、自然と復習にもつながります。
中学生のノートの取り方徹底解説!|まとめ
この記事では中学生の成績アップにつながるノートの取り方について、基本ルールから科目別のコツまで詳しく解説しました。
大切なのはただ先生の話を書き写すのではなく、授業の理解を深め効率的な復習に役立つように工夫することです。
今回おすすめした取り方をすべて一度に実践するのは難しいかもしれませんが、まずは一つでも「これならできそう」と思うものから試してみてください。
ノートの取り方に正解はありません。
試行錯誤しながら自分にとって一番分かりやすい方法を見つけ出すことが、成績アップへの一番の近道です。
明日からの授業で、さっそく新しいノートの取り方に挑戦してみてください。
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