中学生が不登校になる原因とは?家庭や人間関係・体調不良が要因?
2026.02.27

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「子どもが学校を休みがち」「学校に行きたくないと言われた」など、中学生のお子さまの不登校に悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。
中学生は「思春期」という繊細な時期のため、お子さまに不登校の原因を聞きにくい保護者の方も多いでしょう。
本記事では、中学生が不登校になる原因として挙げられる要因を紹介します。
その後の選択肢についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
文部科学省による中学生の不登校データ

令和6年の文部科学省の調査によると、不登校状態の中学生は約22万人とされています。
また、不登校の原因についても調査されており、中学生の約77%が「不安・抑うつ」、約47%が「学業不振」、約26%が「いじめ及び友人関係のトラブル」と回答しています。
他にもゲーム・スマホへの依存や教職員への反発などが挙げられ、複数の要因が重なって不登校につながる場合もあります。
不登校になる原因は多岐にわたるため、様々な視点からお子さまを観察する姿勢が大切です。
中学生が不登校になる原因

「子どもが不登校状態になったけれど、なぜ学校に行けなくなったのか分からない」という保護者の方も多いでしょう。
中学生が不登校になる原因は、人間関係や学業、生活面など多岐にわたります。
ここでは、中学生が不登校になる主な原因を紹介します。
原因①不安・無気力
文部科学省によると、中学生が不登校になる原因で最も多いものが「不安・無気力」です。
このタイプの子どもは何事にも無気力で、精神的には落ち着いていても登校や学習、人間関係への意欲が低い傾向があります。
家庭では元気に過ごしていることも多いため、保護者の方は「甘え」や「怠け」と感じることも多いでしょう。
無気力の原因は様々で、学業・人間関係の挫折から生じる場合もあれば、特定しづらい場合もあります。
無気力による不登校は対応が難しいケースが多く、無闇な否定や意見の押しつけは状況の悪化を招くため注意が必要です。
原因②友人関係のトラブル
いじめを除く友人関係のトラブルは、中学生が不登校になる原因として多いです。
中学生は人間関係の構築力が未熟で、思春期特有の所属意識から仲間外れや悪口・からかいなどが起きやすくなります。
グループ内の孤立や喧嘩は学校での居心地の悪さにつながり、不登校の要因になりやすいです。
特に近年はSNSの普及により、友人関係のトラブルが深刻化しやすい面もあります。
原因③いじめ
文部科学省によると、令和5年度の中学生のいじめの認知件数は約12万件にものぼります。
思春期は心身ともに不安定になりやすく、周囲への攻撃性も高まりやすいです。
また、自分と他人を比較し、周囲と異なる人間を排斥する傾向があります。
思春期特有の不安定さに加え、容姿への意識の高まりや部活動での上下関係など、対人関係が複雑化する要素も増えていきます。
こうした環境が重なることで、中学生はいじめが発生しやすい時期と言えるでしょう。
いじめの被害者になるだけでなく、周囲にいじめがあるだけでも学校の居心地が悪くなり、不登校になる原因となります。
原因④教師との関係性の悪化
教師との関係性の悪化も、中学生が不登校になる原因の一つです。
教師は中学生にとって影響の大きい存在で、不信感や恐怖心を抱くと学校に行きづらくなります。
教師の些細な言動が不登校のきっかけになる場合もあります。
他の不登校の原因と複合することも多く、トラブルに教師が寄り添わなかったことが不登校のきっかけになるケースもあります。
また、生徒間や親子間の人間関係と比べて上下関係が強く不和を解決しづらいことも、教師との関係性が悪化しがちな原因の一つです。
原因⑤環境の変化
入学や転校、進級によって環境が大きく変わる点も、中学生が不登校になる要因として考えられます。。
「今までの友達と離れ離れになった」「新しい学校のルールが嫌」など、中学生にとって環境の変化は大きな負担です。
うまく次の環境に適応できないと学校に居づらくなり、不登校になる原因となり得ます。
特に転校は既に形成された人間関係に入るため、新しい関係構築が難しい傾向があります。
原因⑥学業不振
中学生になると、小学生の時と比べて勉強内容が難しくなります。
学校生活の大半を占める学習内容が理解しづらい不安は、中学生にとって大きな負担です。
授業についていけない状況が続くと授業が苦痛となり、不登校の要因につながるケースも多いです。
また、定期テストでクラスメイトとの学力差を感じると、劣等感から学習意欲の低下や自己肯定感低下につながることもあります。
原因⑦進路への不安
進路への不安も中学生が不登校になる原因の一つとして挙げられます。
将来の夢の有無にかかわらず、進路選択は中学生にとって大きな決断です。
不安定な思春期に進路を考えなければならないことや、周囲の期待とプレッシャーが心理的負担になります。
成績が進路を左右するという現実に直面し、自暴自棄になったり学習に強いストレスを感じたりすることも多いです。
原因⑧非行
非行は、中学生で多く見られる不登校の原因です。
家庭や学校に居場所がないと、自分の居場所を求めて非行に走り学校に行かなくなることがあります。
また、中学校の雰囲気や教師・親への反発が非行につながる場合もあります。
非行に走る生徒は劣等感や承認欲求が強いケースが多く、保護者の方はお子さまの気持ちに寄り添うことが大切です。
非行がエスカレートすると犯罪につながったり、非行グループから抜け出せなくなったりするため注意が必要です。
原因⑨家庭内不和
家庭内不和は自己肯定感の喪失や無気力につながり、中学生が不登校になる原因の一つです。
両親の不仲や過干渉、ネグレクトは中学生にとって大きなストレスとなります。
「学校に行っても状況は変わらない」「将来に希望が持てない」という考えに陥り、登校意欲が低下することが多いです。
また、不登校状態になると「親の興味関心を引きたい」という心理が働いていることもあります。
原因⑩生活リズムの乱れ
生活リズムの乱れも、中学生が不登校になる原因や不登校が長引く原因となります。
このパターンは長期休み明けに見られやすく、休み中に昼夜逆転し、そのまま生活リズムを戻せず不登校になる場合があります。
不登校が長引くとさらに生活リズムが乱れ、登校がさらに難しくなります。
長期休み中も就寝時間を一定に保ち、乱れた場合は早めに整える姿勢が求められます。
病気の場合もある?中学生が不登校になる原因

病気などの心身の不調も、中学生が不登校になる原因の一つです。
中学生は心身ともに大きく成長しますが、その分バランスを崩しやすい時期でもあります。
どのような心身の不調が不登校の原因になるのかを紹介します。
原因①起立性調節障害
中学生で見られる病気の一つが「起立性調節障害」で、目覚めが悪くなり、起床時に吐き気・腹痛などの症状が出る場合があります。
この病気の背景には様々な要因があり、生活リズムの乱れや人間関係のストレスによる自律神経の不調と関連するとされています。
周囲には怠けに見えるかもしれませんが、起立性調節障害は本人の意思や努力のみでは改善が難しい体の不調です。
病気への無理解や批判も症状悪化につながるため、保護者の方はお子さまに寄り添い、回復を支援することが重要です。
原因②心の病
中学生が不登校になる原因には、うつ病や不安障害、適応障害などの心の病があります。
これらの病気は無気力感・強い不安感・ストレスを伴い、悪化すると学校に通いづらくなります。
心の病は、背景となる要因から距離を取ると落ち着く場合もあります。
中学生が一人で心の不調に対応するのは難しく、治療には保護者のサポートが必要です。
原因③発達障害
病気ではありませんが、感覚過敏・集団行動ストレスなどの発達障害に伴う特性も不登校になる要因の一つとして考えられます。
さらに、発達障害は学習遅滞や人間関係トラブルなど、不登校につながる要因を引き起こすことも多いです。
また、不登校になって初めて発達障害が発覚するケースもあります。
発達障害の発覚は本人・保護者にとって不安な出来事ですが、本人の特性に合わせた支援や学習環境が大切です。
発達障害を否定せず、お子さまの特性に合った学習支援の活用を検討しましょう。
不登校になる原因がわからないことも多い

保護者の方がお子さまになぜ登校できないか尋ねても、「なんとなく行きたくない」「体が動かない」との回答しかないこともあります。
中学生はまだ気持ちを言語化できず親に反抗する傾向があり、不登校になる原因を上手く話せないためです。
また、本人も学校に行けない理由がわからない場合もあります。
不登校になる原因が分からない場合、保護者の方は無理に理由を聞き出さないことが大切です。
サポート団体や学校の支援制度を利用して、家庭だけで抱え込まないようにしましょう。
不登校状態の中学生の多様な選択肢

お子さまが学校に行けなくなると、保護者の方も不安やお子さまの将来への焦りを感じることもあるでしょう。
中学は義務教育のため不登校でも卒業は可能ですが、このままでよいのか不安を抱く保護者の方も多いでしょう。
そこで、ここからは不登校の状態にある中学生の方に向けた新たな選択肢を紹介します。
保健室登校や別室登校
不登校になる原因によっては、教室復帰が難しくても保健室や相談室なら通えるお子さまも少なくありません。
どのような形であっても学校に通う経験は、生活リズムの安定や社会とのつながりにつながります。
また、学校に居場所があったという経験は高校進学時に大きな自信となります。
お子さまの同意が得られれば、担任やスクールカウンセラーに相談し、保健室登校や別室登校を検討してください。
フリースクールの活用
学校とは異なる居場所として、フリースクール活用もおすすめです。
これらの施設では、個々のペースに合わせた学習支援やコミュニケーション支援が受けられます。
同世代との交流の場所にもなり、ここでコミュニケーションの成功体験を得ることで学校に復帰できるケースもあります。
まずは見学や体験に参加して、お子さまに合った場所か確認してみましょう。
通信制高校への進学
外出や対面でのコミュニケーションは難しいけれど進学はしたいという場合は、通信制高校への進学も選択肢に入れてみてください。
高卒資格の修得は、将来の選択肢を大きく広げます。
また、通信制高校進学に向けて学習するうちに目標意識・自己肯定感が高まり、将来への希望が生まれることがあります。
環境を変える取り組みにより、前向きになれるケースは少なくありません。
中学生が不登校になる原因とは?考えられる要因|まとめ
この記事では、中学生のお子さまを持つ保護者の方に向けて、中学生が不登校になる原因を詳しく紹介しました。
中学生は心身ともに不安定になりがちな時期で、不登校になりやすいタイミングです。
中学生が不登校になる原因で特に多いのは「無気力・不安」で、そこから「学業不振」「人間関係のトラブル」と続きます。
また、起立性調節障害や心の病が不登校になる原因であることも多く、保護者の方のサポートが大切です。
お子さまが不登校状態だと保護者の方も不安を感じがちですが、別室登校やフリースクール、通信制高校への進学など選択肢は多くあります。
保護者の方だけで抱え込まず、学校や専門機関と相談しながら、お子さまにとって適した選択肢を検討しましょう。
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