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高校を転校する方法と手順は?時期・費用・単位の引き継ぎまで解説

2026.08.26

「今の高校に通うのがつらくて限界」「このまま欠席が続くと留年してしまうかもしれない」と、一人で悩みを抱え込んでいませんか。

結論から言うと、高校を転校(環境を変えること)は決して逃げや諦めではなく、自分らしい高校生活や進路を取り戻すための前向きな再スタートです。

しかし、勢いに任せて退学届を出してしまうと、今までの学習が無駄になったり、同級生と同じ時期に卒業できなくなったりする恐れがあります。

この記事では、転校における「転入」と「編入」の違いから、単位や在籍期間を引き継ぐ仕組み、手続きの5ステップ、学費重複などの注意点まで分かりやすく解説します。留年を回避し、自分にぴったりの環境でやり直すためのロードマップとして、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

高校の転校(転入・編入)とは?押さえるべき基礎知識

身だしなみを整える女子生徒

高校の転校を検討する際、最初に取り扱うべき重要なポイントは「転入」と「編入」の違いを正しく理解することです。似ている言葉ですが、手続きを間違えると卒業時期に大きな差が出ます。

「転入」と「編入」の違い(退学届を出すタイミングに注意)

転校手続きにおいて最も大切なルールは、「転校先が決まる前に現在の高校を退学しないこと」です。

区分 状態 仕組み・特徴 卒業時期への影響
転入(転校) 現在の高校に在籍したまま移籍する 高校に1日も「空白期間(退学期間)」を作らず別の高校へ移動する仕組み 在籍期間を切らさないため、同級生と同じ時期の卒業を目指しやすい
編入(再入学) 一度高校を退学した後に再入学する 元の高校を完全に辞めた後、別の高校に入り直す仕組み 退学していた空白期間が生じるため、卒業時期が遅れる可能性が高い

学校教育法施行規則(※1)および文部科学省の規定において、高校卒業には「3年以上の在籍」と「74単位以上の修得」が必須と定められています。退学届を出してしまうと「在籍期間」がストップするため、基本的には「退学届を出さずに『転入』を目指す」のが鉄則となります。

※1 参照元: 文部科学省「学校教育法施行規則(第104条等)」および「高等学校学習指導要領」

今までの単位や在籍期間は引き継げる?(3年での卒業条件)

結論として、前の高校で修得した「単位」や「在籍月数」は、転校先の高校へ引き継ぐことが可能です(※2)。

文部科学省が定める単位認定の仕組みに基づき、過去に前籍校で正式に認定された単位は消滅しません。

学年制の高校から転校する場合: 前学年までに修得完了した単位(例:1年修了時に30単位修得など)がそのまま引き継がれます。
年度途中で転校する場合: 学年途中(例:10月など)で転校する場合、その年度に履修中だった単位は認定途中のため、転校先の履修計画に組み込んで取得し直すケースが一般的です。
「転校したら1年生からやり直しになるのでは」と不安になる必要はありません。正しく手続きを行えば、これまでの努力や通学した期間を無駄にせず活用できます。

※2 参照元: 文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上に関する有識者会議(単位認定と在籍期間の通算について)」

高校を転校するまでの具体的な流れ・手続きの5ステップ

書類を整理する人

高校の転校手続きは、準備から完了までおよそ1ヶ月〜2ヶ月程度かかります。以下の5つの手順に沿って着実に進めましょう。

ステップ1:現在の学校で在籍状況や修得単位数を確認する

最初に行うべきは、現在の高校で「これまでに何単位取得できているか」「欠席日数は何日か」を把握することです。

担任の先生や進路指導の先生に「転校を視野に入れて相談したい」旨を伝え、在籍状況を確認してもらいましょう。気まずさを感じるかもしれませんが、後に必要となる「単位修得証明書」などの発行を依頼する関係上、現在の学校との連携は不可欠です。

ステップ2:転校先の学校(全日制・定時制・通信制)を探す・資料請求

現在の在籍状況を把握したら、自分のペースや希望する通学スタイルに合った転校先(受入校)を探します

高校の転校は「いつでも誰でも受け入れてもらえる」わけではなく、学校ごとに「転入生の募集時期(4月・10月など、または随時)」や「転入試験の実施有無」が定められています。気になる学校のパンフレットや募集要項を取り寄せ、条件を比較検討しましょう。

ステップ3:転校先の学校説明会や個別相談に参加する

資料を取り寄せた後は、必ず親子で学校説明会や個別相談会へ足を運んでください

・自分の修得済み単位で「あと何単位取れば何年何月に卒業できるか」を個別試算してもらう
・校風や先生・生徒の雰囲気が自分に合っているか体感する
・登校ペースやサポート体制が自分の体調・メンタルに無理がないか確認する

実際に足を運ぶことで、「ここなら安心して通えそうだ」という具体的なイメージが湧きやすくなります。

ステップ4:出願書類(在学証明書・単位修得証明書など)を揃えて試験を受ける

転校先が決まったら、出願書類を用意して転入試験を受けます。

現在の高校へ依頼して、「在学証明書」「単位修得証明書」「転学照会書」といった公式書類を発行してもらいます(発行までに1週間〜10日ほどかかる場合があるため余裕を持ちましょう)。

通信制高校の場合、試験内容は書類選考や面接、作文、簡単な学科試験などが一般的です。全日制のような学力重視の試験というよりは、「本人のやり直したい意欲」を確認する面接に重きを置く学校が多く見られます。

ステップ5:転校先への入学手続きを行い、元の学校を退学・移籍する

転入試験に合格したら、転校先の指示に従い納入金の振込や入学手続きを行います

転校先への受入が確定した段階で、元の高校へ報告し正式な退学(移籍)手続きを完結させます。これで途切れることなく新しい学校へ籍を移すことができます。

失敗しないために!高校転校における注意点とデメリット(落とし穴)

面接を受ける人

転校は環境をリセットできる大きなメリットがありますが、事前に知っておくべき現実的な注意点や費用面での負担(デメリット)も存在します。

転校時期(高2・高3)によっては単位修得が遅れ卒業時期が延びるリスク

高校2年生の後期や高校3年生になってからの転校は、単位認定のタイミングによって同級生と同じ時期の卒業(3年での卒業)が難しくなるケースがあります。

特に高3の秋以降に転校する場合、残り必要な単位数を数ヶ月で取りきれず、卒業が半期(半年)または1年遅れるリスクが生じます。留年を避けたい場合は、できる限り早い段階での情報収集と決断が求められます。

学納金(学費)の重複や、私立等への転校に伴う追加費用負担

転校に伴い、前の学校へ支払った学費と転校先へ支払う学費が一部重複し、追加の費用負担が発生するリスクがあります。

入学金の再発生: 転校先の学校へ新たに入学金を支払う必要があります。
学費の重複: 元の高校へ年納・期納した授業料が途中で返還されない場合、二重払いのような状態が生じます。
教科書・制服代: 転校先の指定品(制服、タブレット端末、指定教科書など)を新たに購入する実費がかかります。

なお、国の「高等学校等就学支援金制度(※3)」を活用することで授業料の実質負担を軽減・支援を受けることが可能です。ただし、申請時期や支給額の計算・上限ルールは転校時期や世帯年収によって変動するため、事前に保護者の方と一緒に確認しておく必要があります。

3 参照元: 文部科学省「高等学校等就学支援金制度」

全日制高校間の転校は「一家転居」など条件が厳しいケースが多い現実

全日制公立高校から別の全日制公立高校への転校は、「保護者の転勤や一家転居など、やむを得ない事情がある場合」に限定されているケースがほとんどです(※4)。

単に「今の学校の人間関係がつらい」「環境を変えたい」という理由だけでは、全日制高校間の転校試験すら受けられない地域が多く存在します。そのため、不登校や人間関係、環境の不一致で転校を検討する場合は、年間を通じて受け入れ口が広く柔軟な「通信制高校」や「定時制高校」を選択肢に入れるのが現実的です。

※4 参照元: 各都道府県教育委員会「公立高等学校転入学・編入学実施要項」

自分に合った転校先はどこ?学校の種類とおすすめの選び方

転校先となる学校にはいくつかの種類があります。自分の体調、生活リズム、将来の目標に合わせて最適なスタイルを選択しましょう。

【学校スタイルの比較イメージ】

◆ 全日制高校 ─── 朝から夕方まで登校 / 集団クラス生活を中心に頑張りたい人
◆ 定時制高校 ─── 夜間や短時間登校 / 決まった時間帯で無理なく通いたい人
◆ 通信制高校 ─── 自宅学習+毎月数回の登校 / 自分のペース・個別サポート重視の人

【全日制高校】環境を変えて再度集団生活を送りたい人向け

全日制高校は、朝から夕方まで毎日登校し、固定のクラスで授業を受ける従来のスタイルです。

メリット: これまで全日制で過ごしていた生活リズムをかえることなく過ごせることができる。
デメリット: 転入の条件(一家転居等)が厳しく、毎日の出席が必須のため体調不安がある場合は再び行き詰まるリスクがある。

「一家転居の予定があり、毎日登校する体力や気力が十分に残っている」という方に向いています。

【定時制高校】夜間や短時間で自分のペースに合わせて通いたい人向け

定時制高校は、夜間や昼間の特定の時間帯(1日3〜4時間程度)に通学するスタイルです。

・メリット: 毎日通いながらも拘束時間が短いため、体調に合わせた登校やアルバイトとの両立がしやすい。
・デメリット: 定時制は4年間で卒業を目指す課程のため、卒業時期が遅くなる可能性がある。

「生活リズムを整えつつ、短い時間から少しずつ学校に通いたい」という方に向いています。

【通信制高校】不登校・人間関係の不安があり自分のペースで卒業したい人向け

通信制高校は、教科書やWeb動画による自宅学習(レポート)を中心に、月数回の登校(スクーリング)で高卒資格を目指すスタイルです(※5)。

メリット: 自分のペースで学習でき、集団行動が苦手でも人間関係のストレスが極めて少ない。随時転入を受け入れている学校が多く、3年での卒業を目指しやすい。
デメリット: 自己管理が必要となる(※近年は登校サポートやオンライン指導が手厚いサポート校を併用するケースが一般的)。

「今の学校に通うのが心身ともに限界」「留年を避けて、自分のペースで確実に高校を卒業したい」という方に最も選ばれている選択肢です。

5 参照元: 文部科学省「通信制高等学校の概要について」

不安や疑問を解消できる相談先一覧

転校に関する不安や疑問は、家庭内だけで抱え込まず専門の窓口や公的機関へ相談することが解決への一番の近道です。

現在通っている高校の担任・進路指導の先生

まずは現在の在籍状況や単位修得の見込みを正確に把握するために相談します。

「学校を批判する」のではなく、「今の状況だと進級が難しいと感じており、子どもにとってベストな選択肢として転校も視野に入れたい」と誠実に伝えることで、必要な書類の発行などをスムーズに進めてもらえます。

都道府県の教育委員会・公的教育相談窓口

公立高校への転校を検討している場合や、学校側の対応に不安がある場合は、各都道府県の教育委員会が設置する教育相談窓口や公的支援機関(※6)を活用しましょう。

地域の公立高校の補欠募集情報や、不登校に関する専門のアドバイザーから客観的な助言を受けることができます。

6 参照元: 文部科学省「不登校児童生徒等への支援について(公的相談窓口・適応指導教室等)」

転校検討者向けの個別相談会・学校説明会(通信制高校など)

最も具体的かつ実践的なアドバイスが得られるのが、通信制高校やサポート校が実施している個別相談会です。

前籍校の単位修得状況(成績表や単位修得証明書など)を持参すれば、「あと何単位で、いつ卒業できるか」「学費は具体的にいくらかかるか」をその場で具体的にシミュレーションしてもらえます。

まとめ

高校の転校に関する重要なポイントをまとめます。

・退学届を出す前に動き出すのが鉄則(「転入」なら単位や在籍期間を引き継げる)
・全日制・定時制・通信制の中から、自分の体調やペースに合う学校を選ぶ
・高2・高3での転校は卒業時期に影響が出やすいため、早めの情報収集が不可欠
・一人で抱え込まず、専門の個別相談会などを活用してシミュレーションを行う

今の学校がつらくて悩んでいる時間は、決して無駄ではありません。しかし、無理をして体調を崩してしまったり、留年が決まってから焦るよりも、今動くことが未来の可能性を大きく広げます。

「今の自分でも通える学校があるのか」「あとどれくらいの単位で卒業できるのか」、まずは新しい選択肢を知ることから始めてみませんか。

【無料】資料請求・個別相談会のご案内

当校では、高校の転校(転入・編入)を検討されている生徒・保護者の方に向けた無料の学校パンフレット送付および個別相談会を随時実施しております。

・卒業までの履修単位について個別にご案内します。
・不登校や環境に悩む生徒でも安心して過ごせる、個別サポート体制のご案内
・就学支援金を活用した、具体的な学費・お支払いシミュレーション

「まだ転校すると決めたわけではない」「話だけ聞いてみたい」という段階でも全く問題ありません。経験豊富な専門スタッフが、親身になってお話を伺います。

ご自宅へお届けするパンフレットの請求や、オンライン・対面での個別相談は下記よりお気軽にお申し込みください。

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