中学生の夏休みの勉強計画と高校受験生向けおすすめの過ごし方
2025.11.04
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高校受験を控える中学生の中には、長い夏休みの過ごし方が分からず不安を感じている人も多いでしょう。
受験生にとって、夏休みをどう過ごすかはとても重要です。
ここでは、受験を控える中学生に向けて、夏休みの勉強計画とおすすめの過ごし方を詳しく解説します。
「夏休みの勉強法はどうしたらいいのだろう」「どのように勉強計画を立てたらいいのか分からない」という中学生は、ぜひ参考にしてみてください。
高校受験を控える中学生にとっての夏休みとは

高校受験生にとっての夏休みは、単なる「長期休暇」ではなく、受験の天王山とも呼ばれる重要な時期です。
そのように言われる理由としては以下の4つが挙げられます。
- 基礎力を固めて受験勉強に備えるタイミング
- 学習習慣づくりの機会
- 実力を知るタイミング
- 受験意識の形成期間
それぞれ詳しく解説していきます。
基礎力を固めて受験勉強に備えるタイミング
夏休みは学校の授業が一時的に止まるため、高校受験を目指す中学生にとって自分のペースで勉強を進められる貴重な時期です。
この期間にこれまでの内容を見直し、苦手分野を克服して基礎力を固めることで、受験に向けた本格的な準備を進められます。
まずは1・2年生の範囲を振り返りましょう。
その中で「ここがよく分かっていなかった」と感じた部分を丁寧に復習することで、勉強の土台をしっかり整えられます。
次に、苦手な教科や単元に重点的に取り組むことも大切です。
普段は時間が取れず後回しにしていた内容も、夏休みなら集中して勉強を進められます。
学校の授業が止まっている今こそ、「理解を深める」「苦手を減らす」「自信を育てる」期間として活用することが、秋以降の大きな成長につながります。
学習習慣づくりの機会
高校受験に向けて勉強を続けるためには、自分に合った勉強法と習慣を身に付けることが大切です。
夏のうちにそれらを確立しておけば、受験本番に向けて自然と勉強時間を増やしていけます。
まずは「いつ・どこで・何をするか」を決めましょう。
「朝食前に英単語を10個覚える」「昼食後に問題集を進める」など、日常の中に時間割を組み込むことで、行動に移しやすくなります。
次に、小さな目標を立てることも大切です。
「問題集を3ページ解く」といった達成しやすい目標を設定すれば、終えたときの達成感が自信の積み重ねにつながります。
さらに、「この時間は集中力が高いから過去問に取り組もう」「暗記はこの時間に単語帳を使おう」など、自分に合うペースや勉強法を夏休み中に見つけておくと、秋以降も無理なく勉強を続けられます。
実力を知るタイミング
高校受験を目指す中学生にとって、夏休みは「勉強を頑張る期間」であり、「今の自分の実力を確かめる期間」でもあります。
そのために重要なのが、模試(模擬試験)や過去問に取り組むことです。
模試を受けると、全国や地域の中で自分がどの位置にいるのかが分かります。
志望校の合格判定からは、「あとどのくらい努力すれば目標に届くのか」が明確になり、勉強への意欲を高めるきっかけにもなります。
さらに、志望校の過去問に取り組むことで、「どんな問題が出るのか」「どんな力が求められるのか」を把握できます。
これは受験本番を意識した実践的な準備となり、今後の勉強計画を立てるうえで大きな助けになります。
このように、夏休みに行う模試や過去問を使った実力チェックは、受験勉強を効果的に進めるための重要なステップです。
受験意識の形成期間
中学3年生にとって、勉強量を増やすことはもちろん大切ですが、夏休みのうちに受験への意識を高めておくことも重要です。
しっかりと意識を持つことで行動が変わり、勉強の質も高まります。
夏休みは多くの高校で学校説明会などが開催され、志望校についてじっくり考えられる時期でもあります。
この段階で目標を明確にしておくことで、「なんとなく勉強する」状態から「目標に向かって努力する」姿勢へと変わり、やる気の軸がぶれにくくなります。
さらに、受験勉強は単に点数を取るためだけでなく、「自分で計画を立てて努力する力」を育てる大切な時間です。
「やらされる勉強」を「自分を成長させる勉強」に変えることで、取り組み方が大きく変わります。
このように、夏休みのうちに「自分の目標」と「勉強する目的」を明確にしておくことが、今後の受験勉強を効果的に進めるための重要なポイントです。
中3生の夏休みの勉強計画

中学3年生の夏休みは、高校受験に向けて自分のペースでバランスよく勉強を進めることが大切です。
そのためには、あらかじめ勉強の計画を立てておくことが重要です。
とはいえ、「どのように計画を立てればいいのか分からない」と感じる人もいるでしょう。
ここでは、受験生の夏休みを「前半(7月下旬〜8月上旬)」「中盤(8月中旬)」「後半(8月下旬)」の3つの段階に分けて、効果的な勉強計画の立て方を紹介します。
前半(7月下旬〜8月上旬):基礎固め・復習
夏休み前半は、これまでの勉強内容を整理し、知識の抜けや苦手を見つけて補うことを目的に進めましょう。
まず、中学1・2年生の内容を教科書や問題集で総復習します。
英語は、これまでに習った文法や基本文型が理解できているか、単語を覚えているかを確認しましょう。
数学は、計算・関数・図形などの基礎が定着しているかを確認し、実際の問題の中で使えるかを意識して復習します。
理科・社会は、重要語句とその意味をしっかり覚えているかを確認することがポイントです。
総復習を終えたら、苦手単元の集中演習に取り組みます。
「ここがあやふやだ」「正答率が低い」と感じた部分を中心に解き直しましょう。
長時間続けると疲れてしまうため、「関数が苦手だから毎日30分だけ集中する」など、短時間でも継続的に取り組むのがおすすめです。
夏休み前半は、受験勉強の土台を固める時期です。
焦らず、着実に理解を深めていきましょう。
中盤(8月中旬):実力チェック・応用力育成
夏休み中盤は、現時点での実力を客観的に把握し、応用力を育てる時期です。
まず、模試を受けて結果を丁寧に振り返りましょう。
分析することで、自分の弱点や目標との距離を把握でき、今後の勉強方針を立てる道しるべになります。
次に、志望校の過去問に挑戦してみましょう。
出題傾向を把握することで、効率的な対策が立てやすくなります。
また、本番と同じように時間を計って解くことで、試験の感覚をつかみ、「時間配分の課題」や「得点につながる解き方」に気付けます。
さらに、応用問題にも挑戦してみましょう。
入試では、記述問題や長文読解など、思考力を問う問題が多く出題されます。
苦手を明確にし、克服の糸口をつかむことが大切です。
このように、夏休み中盤は自分の現在地を確認し、志望校との距離を意識して勉強を進めることを心がけましょう。
受験生の勉強以外の生活習慣や過ごし方
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受験生にとって、勉強以外の過ごし方も学力を支える大切な土台となります。
しかし、勉強だけに集中しすぎると心や体のバランスを崩してしまい、かえって効率が下がることもあります。
ここでは、受験期を乗り切るために意識したい生活習慣と過ごし方を、5つのポイントにまとめました。
- 規則正しい生活リズム
- 睡眠の質を大切に
- 食事は「脳の燃料」
- 心のリフレッシュも忘れずに
- スマホ・ゲームとの付き合い方
規則正しい生活リズム
しっかり頭を働かせるためには、朝型の生活に切り替え、1日の流れをルーティン化することが大切です。
入試本番は朝から始まるため、夜型の生活をしている人は早めに朝型へ切り替えましょう。
毎日の起床・就寝時間を一定にすることで体内時計が整い、集中力や記憶力の向上につながります。
また、食事・休憩・運動などの時間もルーティン化すると、生活全体のリズムが安定し、勉強のパフォーマンスも高まります。
睡眠の質を大切に
受験を控えると、不安や焦りから夜遅くまで勉強してしまうこともあるかもしれませんが、良質な睡眠は記憶の定着や感情の安定に欠かせません。
記憶の定着や感情の安定のためには、7〜8時間の睡眠を目安に、しっかりと休むことを意識しましょう。
寝る前のスマホ使用を控えたり、その日の学習内容を軽くメモしたりすると、より深い眠りにつきやすくなります。
食事は「脳の燃料」
食事は、勉強に集中するための大切なエネルギー源です。
特に朝食は、午前中の集中力を高めるために欠かせません。
授業や模試の日はもちろん、夏休み中も朝食を抜かないようにしましょう。
また、タンパク質・野菜・炭水化物など、栄養バランスを意識した食事を心がけることで、体調も安定し、勉強の質も上がります。
間食に少し甘いものを取り入れるのも効果的です。気分転換になり、集中力を維持しやすくなります。
心のリフレッシュも忘れずに
ずっと勉強ばかりでは疲れてしまうため、適度にリフレッシュする時間も大切です。
勉強の合間に軽い運動やストレッチを取り入れると、血流が良くなり脳の働きも活発になります。
また、音楽・読書・絵を描くなど、自分の好きなことに触れると気持ちが落ち着き、長期間の受験勉強にも前向きに取り組めます。
何もせずぼーっと過ごす時間も、脳が情報を整理する大切な時間になります。
一定時間勉強したらしっかり休む、というリズムをつくることがポイントです。
スマホ・ゲームとの付き合い方
スマホやゲームは便利で楽しい反面、時間を奪いやすい存在です。
自分なりのルールを決めて上手に付き合いましょう。
「勉強後の30分だけ」「調べもののときだけ」など、使う時間と目的をあらかじめ決めておくと、だらだらと触ってしまうのを防げます。
それ以外の時間は手の届かない場所に置くなど、工夫して距離を取ることも大切です。
勉強を頑張った後の“ごほうび時間”として短時間だけ楽しむようにすれば、気分転換にもなり、モチベーションを維持しやすくなります。
高校受験を控える中学生の夏休みの過ごし方とは?|まとめ
高校受験を控える中学生にとって、夏休みは受験対策を本格的に進めるための大切な期間です。
まとまった時間を有効に使い、これまでの総復習や実力チェックを行いながら、自分に合った勉強法を見つけて取り組みましょう。
夏休みを充実させるためには、あらかじめ勉強計画を立てておくことが重要です。
「いつ・何を・どのくらい勉強するか」を具体的に決めておくことで、迷わず計画的に進められます。
さらに、心と体を整えた状態で受験に臨むためにも、生活リズムを整え、スマホやゲームとの付き合い方にルールを設けておくことが大切です。
夏休みを通して勉強と生活のバランスを整えることが、受験本番に向けた大きな一歩となるでしょう。
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