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将来の夢がないと感じる中学生の割合は?進路決めや作文に使える例文もご紹介

2025.12.19

最近では、将来の夢がなく作文や進路決定で悩む中学生の割合が多いようです。
しかし、明確な将来の夢がないからといって不安になる必要はありません。
将来の夢がなくても、今の自分を見つめることで、作文や進路選択は十分対応できます。

この記事では、将来の夢がないと感じる中学生が、作文や進路選択で対応するための方法をまとめています。
作文の例文も紹介しているので、参考にしてみてください。

将来の夢がない中学生は多い

顎に手を当てて考える中学生

将来の夢は進路を考える上で重要なため、学校の先生や保護者は「将来の夢」を決めるよう勧めてくることがあります。
しかし、実は「将来の夢が見つかっていない」と感じている中学生は多いようです。

LINEリサーチの「イマドキ学生調査」(2024年)によると、「将来の夢が決まっていない・わからない」と答えた割合は男子中学生で26.7%、女子中学生で22.1%でした。
(参考:イマドキ学生調査
つまり、中学生のうち約4人に1人の割合で将来の夢が決まっていないことになります。

中学生の将来の夢の見つけ方

将来の夢は突然思いつくものではなく、自分の好きな学問や興味関心、得意なことから少しずつ見つけていくものです。
そのため、将来の夢を考えるためには、「自分を知ること」が大切です。
また、自分の視野を広げるために「多くの経験をすること」も必要です。
本を読んだり、さまざまな人の話を聞いたり、新たな体験をしたりすることで、「将来やってみたいこと」が少しずつ見つかるようになります。
まだ将来の夢を持っている人の割合が低い中学生の時期は、将来の夢がないことに焦るのではなく、自分を見つめたり興味関心を広げたりすることで、自然と自分のやりたいことが明確になっていくはずです。

将来の夢がない場合の作文・進路の対処法

シャーペンを持って考える学生

将来の夢がない場合、進路希望調査や作文の課題で何を書いたらいいのか困ることがあるでしょう。
その場合は具体的な職業にこだわらずに書くことで対応できます。
ここでは、将来の夢が無い人に向けて、作文と進路それぞれの対応方法についてまとめます。

将来の夢がない場合の作文の対応法

作文で将来の夢を書く場合は職業ではなく「生き方」や「価値観」を考えることで対応できます。
「人の役に立ちたい」「海外で暮らしてみたい」といった自分の思い描く将来像も将来の夢の一部です。
この将来像をさらに具体化したり、そう思うようになった理由を詳しく書いたりすることで、文章を書き進めることができるでしょう。
また、自分の好きなことから職業を絞って書く方法も効果的です。
例えば「動物が好き」なら獣医や飼育員などの職業につながりますし、「人と話すことが好き」なら教師や販売員、カウンセラーなどの職業につながります。

作文で書く際には必ずしもはっきりとした将来の夢を決める必要はありません。
現時点で気になっている「職業」や「働き方」を書くことでも十分対応できます。
どうしても書けない場合は、将来の夢が決まっていないことを正直に書きつつ、今頑張っていることを書くことも立派な作文になります。

将来の夢がない場合の進路の決め方

将来の夢がまだない中学生が進路希望調査を書く場合は「今の自分に合う環境」から選ぶとよいでしょう。
将来の夢がない中学生がいきなり中卒で就職するのは熱量や経験値の面でも難しさがあるため、まず高校で知識や経験を増やしていくことが大切です。
高校の選び方としては、普通科高校で幅広く学ぶ選択肢が一般的です。
大学進学も視野に入れつつ、基礎的な学問を学ぶことができます。
また、ものづくりが好きだったり、将来自分のお店を持ったりしたいという人は工業・商業・農業高校などを選択肢に入れられます。
さらに、大人数で学ぶのではなく自分のペースで学びたいという人は通信制高校や定時制高校という選択肢も取れるでしょう。

このように、自分が学びたい内容、学び方のスタイルから進路を考える方法もあります。
高校で深く学んでいく中でさらに興味を持てる学問や職業が見つかるかもしれませんし、将来につながる経験ができるかもしれません。
そのため、まずは高校に進学して新たな環境で学び、将来の夢を見つけるきっかけを探していきましょう。

将来の夢がない人のための作文の例文

丸めた紙の前で書き物をする様子

ここからは実際に将来の夢がない中学生のための作文の例文を紹介します。
中学生は将来の夢が決まっていない人の割合が多いため、今の状況を踏まえて自分に合った書き方で書き進めることが大切です。
将来の夢がなくて、どう書き進めたらいいのか分からないという人は以下の例文を参考にしてみてください。

例文①:将来像から書き進める

将来の夢がなくても「人の役に立ちたい」などの将来像がある場合は、その将来像について詳しく書いていきましょう。
将来像を持つようになった理由を経験を交えて例文のように詳しく書くと、イメージが伝わりやすいです。

  • 「始め」自分の将来像について明記
  • 「中」そう考えるようになった理由、具体的な経験
  • 「中2」自分が大切にしたいこと
  • 「結び」将来像を叶えるために心がけたいこと
私は将来、人の役に立てる仕事につきたいと考えています。
なぜなら、友達が落ち込んでいるときに、話を聞いたり、困っている人に声をかけたりしたときに「ありがとう」と言われて嬉しかった経験があるからです。
人の役に立つということは多くの人が喜ぶことをするだけではなく、目の前の人一人ひとりに誠実に向き合うことも大切だと思っています。
そのために、どのような職業についたとしても、目の前の人に寄り添って笑顔にできるような人間になりたいです。

例文②:理想の生き方から書き進める

具体的な将来就きたい仕事がなくても、叶えたい理想の生き方がある人はその生き方について詳しく掘り下げることで書き進めることができます。
例えば「海外で暮らしてみたい」という生き方の場合は「なぜそう思ったのか」「海外のどこに興味を持っているのか」「そのためにどんなことができそうか」と例文のように掘り下げて書くと、イメージが伝わりやすくなります。

  • 「始め」自分の理想の生き方について明記
  • 「中」そう考えたきっかけ
  • 「結び」理想の生き方を叶えるためにできること
私は将来海外で暮らしたいという夢をもっています。
そう思ったきっかけは、小学生の時に見たテレビ番組でした。外国の街並みや人々の暮らしが紹介されていて、日本とは違う文化や考え方に触れてみたいと思いました。
そのために、英語をもっとしっかりと学んでいきたいと思っています。英語の授業では積極的に、英語を使ってコミュニケーションをとっていきたいです。
また、海外で暮らすには、その国の文化や習慣を理解することも大切だと思うので、世界の歴史や文化なども学び、視野を広げていきたいです。

例文③:憧れの人・尊敬する人から書き進める

憧れの人や尊敬する人がいて、その人のようになりたいという思いがあるなら、その思いを掘り下げることで書き進めることができます。
例えば「憧れのアイドルがいる」のであれば、「どのようなところに憧れているのか」「その人に近づくためにできることは何か」を例文のように書いていくことで伝わりやすくなります。

  • 「始め」憧れ、尊敬する人について明記
  • 「中」憧れている点、尊敬する点
  • 「結び」自分がその人に近づくためにできること、続けたいこと
私にはずっと憧れている人がいます。それは、あるアイドルグループのメンバーです。テレビや動画でその人を見るたびに、元気をもらったり、前向きな気持ちになったりします。
その人は歌やダンスが得意なだけでなく、ファンや周りの人への思いやりもあって、いつも前向きな姿勢で活動しています。
私はそんな姿に憧れて「誰かを笑顔にできるような人になりたい」と思うようになりました。
そのために、まずは自分自身が前向きに、いろいろなことに挑戦していきたいです。

例文④:好きなことや特技から書き進める

具体的な職業ではなくても、将来に活かしたい好きなことや特技がある場合は、それを掘り下げることで書き進められます。
例えば「動物が好き」で「動物に関われる仕事をいくつか知っている」としても、例文のように「自分に合った動物との関わり方をこれから考えていきたい」という書き進め方での対応も可能です。

  • 「始め」好きなこと・特技について明記
  • 「中」なぜ好きなのか・どのくらい得意なのか・具体的な経験談など
  • 「中2」将来どのように活かしたいか
  • 「結び」今の自分にできること、これからやりたいこと
私は昔から動物が好きです。動物といると、気持ちが落ち着いたり、自然と笑顔になったりします。
だから、将来は動物と関わることができるような生き方をしたいと思っています。獣医やトリマー、動物園の飼育員という職業だけでなく、ボランティアで保護活動に参加するという活動も動物の環境を整えるという意味で大切だと捉えています。
これからは、動物のために自分は何ができるかということをより深く考えながら、自分に合った動物との関わり方を探していきたいです。そして、動物と人が安心して暮らせる社会づくりに少しでも関われるような人間になりたいと思っています。

例文⑤:将来の夢がないことを前向きに書く

将来の夢がないという現状を正直に書くことでも対応できる場合があります。
例えば、例文のように「将来の夢を見つけるために挑戦したいこと・続けたいこと」を明確に書くことでその前向きな姿勢を示すことは可能です。

  • 「始め」将来の夢がないことを明記
  • 「中」今の自分の現状
  • 「中2」将来の夢を見つけるために挑戦したいこと・続けたいこと
  • 「結び」これからの決意表明
私は今のところ将来の夢がありません。周りの友達は「看護師になりたい」「クリエイターになりたい」など、はっきりした夢を持っていますが、私はまだ「これだ」と思えるものに出会っていません。
しかし、私は今のこの状況をいろいろな可能性がある段階だと考えています。
将来の夢を見つけるために、様々なことに興味や関心を持って学び、やってみたいと思ったことには積極的に挑戦していきたいです。そうすることで、「これを続けていきたい」「大切にしたい」というものを見つけられると信じています。

将来の夢がない時の進路選択や作文の対処法|まとめ

将来の夢がなく作文や進路選択で悩む中学生は増えています。
明確な将来の夢がない場合でも、自分の好きなものや興味関心、憧れの人や目指す生き方を基に考えることで対応できます。
将来の夢を見つけるためには「自分を見つめること」「多くの経験をすること」が大切です。
日々を過ごしていくことで少しずつやりたいことや、挑戦したいことが見つかっていくでしょう。
進路選択の際には、自分が学びたいことや自分に合った学び方で選ぶ方法も有効です。
将来の夢がないことに焦るのではなく、今の自分から考えてみてはいかがでしょうか。

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