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【年間いくら?】通信制高校の学費の相場は?公立と私立の違いなど

2025.04.22

「通信制高校の学費ってどれくらい?私立と公立でどれくらい違うの?」
「安い学校がいいけど、サポート体制も気になる…」

「高卒資格を取りたい」と考えた時、最初に気になるのが“学費の問題”ですよね。特に、通信制高校は学校によって費用が大きく異なるため、しっかり比較・検討することが大切です。
この記事では、公立と私立の通信制高校の学費相場から、学校の選び方まで、丁寧に解説します。
自分にとって最適な通信制高校を見つけたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

通信制高校の学費相場は?公立・私立でどう違う?

通信制高校の学費は、選ぶ学校によって大きく差があります。とくに公立と私立では、年間にかかる費用が大きく異なるため、入学前にしっかりと確認しておくことが大切です。
ここでは、公立と私立それぞれの通信制高校の学費相場や特徴について、具体的に解説していきます。

公立通信制高校の学費|入学金・授業料の相場は?

公立の通信制高校では、以下のような金額が相場になっています。

  • 入学金:500円
  • 年間授業料:1万円〜3万円
  • 教材費など:2万円〜3万円

合計、5万円前後になり、3年間通っても、15万円以内で卒業できるケースは多く見られます。
これは都道府県が設置・運営していることが大きな理由で、学費の大部分を公費でまかなえる体制が整っているからです。
学費を極力抑えたいという方には、公立通信制高校は、費用的には良心的と言えます。

私立通信制高校の学費|入学金・授業料の相場は?

私立の通信制高校は、公立に比べて費用が高めに設定されています。年間の学費は30万円から50万円程度が一般的で、入学金や教材費、サポート費なども含めると、3年間で100万円を超えることも少なくありません。
私立の学費が高くなる理由としては、私立ならではの手厚い教育サポートや特色あるカリキュラムが挙げられます。
私立の通信制高校では、以下のような金額が相場になっています。

  • 入学金:2万円〜5万円
  • 年間授業料:18万円〜30万円
  • 教材費など:5万円〜30万円

合計、40万円前後になり、3年間通うと、100万円を超えるケースもあります。
費用面では公立に劣るものの、しっかりとした学習サポートを受けたい方や、卒業率の高さを重視したい方には、私立通信制高校も十分に魅力的な選択肢です。
公立と私立の年間の学費の一例を以下にまとめました。

公立 私立
入学金 500円 2万5千円
年間授業料 2万円 25万円
教材費など 2万5千円 18万円
年間学費 5万円 45万円

なぜ私立通信制高校は学費が高くなるのか?

通信制高校を比較検討していると、私立は公立に比べて学費が高いと感じる方が多いでしょう。
実際、週5日間通うコースだと年間100万円程度。通信のみで学校に通わないコースだと年間30万円程度かかる私立校もあります。
その理由は、単に「私立だから高い」のではなく、提供されるサポートや学習環境に大きな違いがあるからです。
ここでは、学費の差につながる具体的な要因をわかりやすく解説します。

手厚いサポート・指導体制

私立通信制高校の特徴の一つが、学習や生活面でのサポートが非常に手厚いことです。公立の通信制高校に比べ、次のような支援が充実しています。

  • 個人に最適化された学習プログラム
  • 進学・就職サポート(専門学校・大学への推薦など)
  • 心理カウンセリングやメンタルケアの提供

こうしたサポート体制を維持するためには、専門スタッフの配置や研修費が必要です。そのため、学費に反映されるのは自然な流れといえます。
特に「途中で挫折したくない」「計画的に高卒資格を取りたい」という人には、私立のサポート力は安心材料となるでしょう。

設備や教材の差

もう一つの大きな違いは、設備や教材にかけられる予算です。私立校では、最新のタブレット端末や学習管理システムを導入しているケースも多く、オンライン学習の質が高く保たれています。
具体的には以下のようなものがあります。

  • タブレット・ノートPCの貸与
  • 専用の動画教材や解説付きのデジタル教材
  • スクーリングや双方向型授業

これらの環境は、家庭での学習が中心になる通信制高校においては非常に重要です。自宅でも集中しやすい環境を整えたり、ストレスなく学べたりと、結果として学習の定着度や卒業率にもつながっています。
もちろん、これらのコストも学費に含まれているため、トータルで見ると私立は高く感じられます。しかし、「高い=損」ではなく、「必要なものにお金をかける価値があるか」を基準に判断することが重要です。

学費が高くても私立通信制高校が選ばれる理由

私立の通信制高校は、公立に比べて学費が高めに設定されています。それでも多くの人が私立を選ぶのには、しっかりとした理由があります。
学費に見合うだけのサポート体制や進路実績、柔軟な学びの選択肢が用意されており、「卒業までたどり着ける将来への安心感」を重視する人に支持されています。
ここでは、学費が高くても私立が選ばれる4つの理由について詳しくご紹介します。

個別対応の充実

私立通信制高校では、一人ひとりに合わせた個別サポートが充実しています。担任制で学習の進み具合を細かくチェックしたり、悩みを抱えたときにすぐ相談できる体制が整っているため、「一人で勉強を続けるのが不安」という人でも安心です。
定期的な面談や学習計画のサポートがあると、途中でつまずいたときにもすぐに軌道修正ができます。公立ではこうした手厚い支援が難しいこともあるため、卒業率や満足度の面で私立が選ばれやすくなっているのです。

専門コースの多様性

多くの私立通信制高校では、学び直しだけでなく「+α」のスキルが身につく専門コースを設けています。たとえば、以下のようなコースが人気です。

  • 大学進学コース
  • プログラミングやWebデザインなどのIT系コース
  • 保育・福祉・美容などの職業スキル習得コース

こうした専門コースは、将来の進路を見据えた学びができるだけでなく、「学ぶ目的」を持てる点でも魅力的です。通信制高校をきっかけに、自分のやりたいことを見つけ直すきっかけになる人も少なくありません。

豊富な進学実績

私立通信制高校の中には、進学指導に力を入れている学校も多く、指定校推薦や提携大学・専門学校への進学実績が豊富です。進学を目指す人にとって、学校選びは「卒業」だけでなく「その先」を見据える必要があります。
年間の進学率が8割を超える学校では、学習支援だけでなく面接指導や模試対策も充実しています。指定校推薦において、豊富な実績をあげている通信制高校もあります。
進学や就職をしっかりサポートしてくれる体制があるからこそ、学費以上の価値を感じる人も多いです。

学費を一部負担してもらえる制度もある

国や自治体によっては、進学の機会を平等にするために通信制高校の学費を一部負担する制度を設けているケースもあります。ここでは、一例として文部科学省が設けている「高等学校等就学支援金制度」をご紹介します。
高等学校等就学支援金制度とは、国公私立問わず、所得等要件を満たす世帯に対して一定額の支援金を支給する制度です。

出典:文部科学省 高等学校等就学支援金・高校生等臨時支援金リーフレット
※上記の内容は2025年4月22日時点のものです。支援内容は都度改定されるため、最新の情報は、文部科学省HPをご確認ください。

また、国が設けている制度以外にも、独自の奨学金制度や、分割払い、教育ローンの紹介など、学校ごとご家庭の負担を軽減する支援制度を設けているところもあります。
一見学費が高く見える私立の通信制高校でも、就学支援金などを活用することで、総合的な学費はそこまで高くならず、通える私立校が増えてきています。

公立と私立のどちらの通信制高校を選べばいいのか?

公立と私立の通信制高校を比較してきましたが、結局どちらの通信制高校を選べばいいのでしょうか。
学費や学習環境、サポートの手厚さなど、それぞれにメリットとデメリットがあり、一概に「公立(私立)がおすすめ!」とは言い切れません。
公立と私立どちらが自分に向いているのか?という視点で考える必要があります。ここでは、どちらが自分に向いているのかを見極めるポイントを紹介します。

費用の安さを優先して求めるなら公立

できるだけ費用を抑えたいと考えているなら、公立通信制高校がおすすめです。公立の学費は年間で5万円程度と、3年間通っても10万円以内におさまることがほとんどです。
ただし、個別での学習や自発的な取り組みが必要なため、「自分ひとりで進めるのが苦手」「進学などの将来のことまでしっかり考えたい」という人には合わないおそれがあります。

サポート体制や柔軟性を求めるなら私立

費用が多少かかっても、学びやすさや卒業までの安心感を重視したいなら、私立通信制高校がおすすめです。学費は年間30万円〜50万円と高めですが、それに見合う充実したサポートが整っています。

  • 担任制やチューター制度による個別指導
  • 専門コースが豊富
  • 通信+通学のハイブリッド型で学びやすい
  • 就職や進学への具体的なサポートが受けられる
  • 卒業率が高く、中退リスクが低い傾向にある

また、就学支援金や奨学金制度を活用すれば、実質的な負担を減らせます。
より良い学習環境や進学サポートを求めている人は、私立の通信制高校がおすすめです。

通信制高校の選び方と基準|後悔しないために大切なこと

通信制高校は学費やサポート体制、学習スタイルなどが学校によって大きく異なります。そのため、実際費用は大きな検討ポイントとなりますが、「何となく安いから」「有名だから」という理由だけで決めてしまうと、満足できる学習が受けられない恐れがあります。
特に、限られた時間とお金の中で高卒資格を取りたいと考える人にとって、学校選びは将来を左右する重要な選択です。
ここでは、自分に本当に合った通信制高校を選ぶための4つの基準をご紹介します。

  • 自分の状態に合っているかどうか
  • 自分に合った学習スタイルかどうか
  • コースに専門性があるか
  • 自分の目標が達成できるかどうか

自分の状態に合っているかどうか

過去の学校生活で人間関係に悩んだり、集団生活にストレスを感じていた人は、自分の心に無理のない環境かどうかを重視しましょう。
登校回数の少ないオンライン中心の学校や、少人数で落ち着いた雰囲気のある学校なら、安心して学びやすくなります。
精神的に安定して通えることが、続けるうえでとても大切です。

自分に合った学習スタイルかどうか

通信制高校には、オンライン学習中心の学校もあれば、レポート学習中心の学校、対面指導の多い学校などさまざまなスタイルがあります。自分がどの学び方で成果を出しやすいのかを考えて選ぶことが大切です。
タブレットや動画での学習が得意な人は、ICTを活用した私立通信制高校が向いています。反対に、紙ベースの教材でじっくり進めたい人には、昔ながらの学習スタイルを採用している学校の方が合うでしょう。

コースに専門性があるか

通信制高校の中には、ただ「高卒資格を取る」だけでなく、専門的な学びができるコースを設けているところもあります。将来の進学や就職に役立つスキルを身につけたい人には、こうした専門コースの有無は大きなポイントです。

  • 大学進学コース(推薦やAO入試対策つき)
  • IT・プログラミング・デザインなどの実践型コース
  • 保育・福祉・美容など資格取得を目指すコース

専門性のあるコースがあれば、学ぶ目的が明確になり、モチベーションも高く保ちやすくなります。

自分の目標が達成できるかどうか

通信制高校選びで最も大事なのは、「その学校で自分の目標が達成できるか」という視点です。ただ卒業することが目的なのか、それとも進学やキャリアアップまで視野に入れているのかで、選ぶ学校は変わってきます。
進学実績や就職支援の内容、卒業率などを比較し、「この学校なら安心して3年間学び続けられそう」と思える学校を選ぶようにしましょう。可能であれば、資料請求だけでなくオンライン説明会や個別相談にも参加すると、より具体的なイメージがつかめます。

私立通信制高校は学費以上の価値がある選択肢|まとめ

本記事では、「公立」と「私立」を比較しながら、通信制高校の学費について詳しく解説してきました。私立は費用こそ高めですが、そのぶん安心して学べる環境や将来につながるサポートが整っており、学費以上の価値がある選択肢です。

以下に、私立通信制高校をおすすめする理由をまとめます。

  • 手厚い個別サポートで安心して卒業を目指せる
  • 学び方の選択肢が豊富で生活に合わせやすい
  • 専門コースが多く、将来につながる学びができる
  • 進学・就職サポートが強く、将来の選択肢が広がる
  • 就学支援金制度で学費の負担が軽くなる
  • 精神的にも安心できる環境がある

「自分にとって無理なく続けられるか」「卒業できるか」を基準に選ぶことが、後悔しない通信制高校選びのカギです。
私立通信制高校は、自分のキャリアを真剣に考えている人ほど、おすすめの選択肢となります。ぜひ検討してみてください。

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