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子どもが学校に行けない原因は?親ができる対処法とNG行動を紹介

2026.01.27

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文部科学省の調査によると、小・中学校における不登校児童生徒数は増加を続けており、現在では35万人を超えています。
子どもが学校に行けない状況は、特定の家庭や一部の子どもだけに起こる問題ではなく、現代の教育環境の中で誰にでも起こりうる状態です。
不登校の背景には、人間関係、本人の特性、学校環境、家庭環境など、複数の要因が複雑に関係しています。
そのため、原因を一つに決めつけたり、画一的な対応を取ったりすることは、かえって子どもを追い詰めてしまう可能性があります。
本記事では、子どもが学校に行けない主な原因を整理したうえで、親ができる具体的な対処法と避けるべきNG行動、さらに学校以外の学びの選択肢について解説します。

子どもが学校に行けない現状|不登校はなぜ増えている?

窓の外を眺めている少年

子どもが学校に行けない状況は年々増加しており、社会全体で向き合うべき課題となっています。
ここでは、文部科学省のデータをもとに、不登校の現状と背景にある構造的な要因を整理します。

過去最多の約35万人に達する不登校者数

令和6年度の文部科学省調査では、小・中学校の不登校児童生徒数は35万3,970人に達しました。
増加率自体は緩やかになっているものの、人数は過去最多を更新し続けています。
30人学級で考えると、1クラスに1〜2人は学校に行けない子どもがいる計算となり、不登校は決して特別なケースではありません。
一方で、高等学校では不登校生徒数が減少傾向にあり、校種ごとに異なる動きも見られます。

個人の問題ではなく構造的な要因

現在、不登校は個人の性格や努力不足の問題ではなく、学校の仕組みと子どもの特性との間に生じる「ミスマッチ」として捉えられるようになっています。
全員が同じペースで学ぶ一斉授業や集団行動を前提とした学校環境が、多様な特性を持つ子どもにとって過度な負担となるケースも少なくありません。
こうした環境が、息苦しさや強いストレスを生み、結果として学校に行けない状態につながることがあります。

支援体制の強化と増加率鈍化の兆し

不登校者数は依然として増加傾向にあるものの、増加率が鈍化しているのは、教員だけでなくスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーといった専門家が連携して子どもを支える体制になっていることが要因の一つとして考えられます。
ただし、依然として35万人規模の子どもたちが学校に行けない現実は、教育環境がさらなる変化を求められているとも言えるでしょう。

子どもが学校に行けない主な原因と理由

玄関で頭を抱えている男子中学生

子どもが学校に行けない原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているケースが大半です。
ここでは、主な原因として挙げられる学校環境や本人の特性について、データと共に4つの視点から解説します。

人間関係や学校環境によるストレス

不登校のきっかけの一つとして挙げられるのが、いじめや友人関係のトラブルです。
2025年10月に公表された調査結果では、いじめの認知件数は769,022件、暴力行為の発生件数は128,859件といずれも過去最多を記録しました。
いじめの件数の増加は、学校側がいじめを積極的に認知するようになったことが要因の一つでもあります。
一方で、教室全体の雰囲気が荒れており、その空気に馴染めず疎外感を抱く子どもが少なくないのも事実です。
特に小学校での暴力行為の増加は顕著であり、安心して過ごせるはずの学校環境が脅かされている現状があります。

「無気力・不安」に関連する発達特性やHSP

不登校の原因として「無気力・不安」も多く挙げられます。
この背景には、発達特性やHSPといった感受性の特性が隠れていることが専門家から指摘されています。
集団生活における音や光への感覚過敏、同調圧力に対する過度なストレスが本人のキャパシティを超えてしまうことがあります。
これは怠けではなく、脳の特性と環境の不適合によって引き起こされる問題と言えるでしょう。

生活リズムの乱れと身体的な不調

生活リズムの不調も不登校の主要な原因として報告されています。
朝起きられない、腹痛や頭痛がするといった身体的な不調が原因で、学校に行けない状態が続くこともあります。
起立性調節障害などの疾患が関与している場合や、学校への不安から睡眠障害に陥り、昼夜逆転生活になってしまうケースも見られます。
生活リズムの乱れは、不登校の原因であると同時に、不登校への罪悪感からくる結果である側面も強いです。

家庭環境の変化や複合的な要因

離婚や再婚による家庭環境の変化、親子のコミュニケーション不足、経済的な困窮などが子どもの心理状態に影響を与えることもあります。
また、進学やクラス替えのタイミングで環境変化に適応できず、不定期の登校から完全な不登校へと移行することもあります。
単一の理由ではなく、学校・家庭・本人の特性といった複数の要因が重なった時に、不登校という状態が現れることが多いです。

学校に行けない子どもに対して親ができる対処法

娘を慰めている母親

子どもが学校に行けない時、保護者がどのように対応するかによって、その後の回復や進路選択が大きく変わります。
ここでは、子どもの心身の回復を最優先に考えた具体的な対処法を4つご紹介します。

子どもの話を否定せずに聴き安心感を与える

学校に行けない子どもは、自分自身を責め、強い罪悪感と不安を抱えていることが多いです。
まずは子どもの訴えを否定せず、辛い気持ちに耳を傾けて共感することで、心理的な安心感を与えることが重要です。
「話を聞いてもらえる」という感覚は自己肯定感の回復につながり、不登校の解決へ進むための土台となります。

家庭を休息の場として環境を整える

心身が疲弊している子どもにとって、家庭が唯一の「心の安全基地」である必要があります。
無理に学校へ行くよう促すことは控え、十分に睡眠や休息がとれるよう生活環境を整えることがエネルギーの回復には不可欠です。
子どもを焦らせることなく、安心して過ごせる居場所を家庭内に確保してあげましょう。

スクールカウンセラーや専門機関への相談

家庭だけで問題を抱え込まず、多くの学校に配置されているスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーへ相談することも有効です。
専門家は親や子どもの悩みを聞き、子どもへの具体的な声かけや接し方について専門的な知見からアドバイスをしてくれます。
また、不眠や体調不良が続く場合は医療機関や児童相談所と連携することで、医学的なアプローチを含めた解決の糸口が見つかることもあるでしょう。

学校との連携と別室登校・短時間登校の検討

担任の先生とは定期的に連絡を取り合いつつ、教室復帰にこだわらない柔軟な登校スタイルを相談してみましょう。
現在は保健室登校だけでなく、放課後の誰もいない時間帯の登校など、多様な選択肢が用意されています。
学校側と相談する際は、「いつ教室に戻れるか」ではなく、「今の子どもが安心して過ごせる場所はどこか」という視点で話し合うことが大切です。
子どものペースに合わせた選択肢を用意することで、学校との接点を途切れさせずに、少しずつ自信を取り戻していくことができるでしょう。

学校に行けない子どもに対する親のNG行動

寝ている子供を起こしている母親

子どもの将来を案じるあまり、親がつい取ってしまいがちな行動がかえって子どもを追い詰めることがあります。
ここでは、学校に行けない子どもに対して避けるべきNG行動を4つ解説します。

無理やり学校に行かせようとする

最も避けるべきなのは、本人の意思を無視して腕を引っ張ったり怒鳴ったりして、無理やり学校へ連れて行こうとすることです。
子どもにとって家は最後の「逃げ場」であり、そこでの安全が脅かされると、精神的にパニック状態に陥ってしまうことがあります。
登校を強要された子どもは「親は自分の苦しみを分かってくれない」と感じ、反動で暴力や完全な引きこもりに発展するリスクもあります。
遅れを取り戻したい親の焦りは理解できますが、心のエネルギーが枯渇している状態で無理をさせることは、事態を悪化させる最大の要因となることがあります。

理由をしつこく問い詰め原因探しをする

「なぜ学校に行けないのか」「何がいやなのか」と執拗に理由を問い詰めることは、子どもに精神的苦痛を与えることがあります。
大人は明確な原因と解決策を求めがちですが、子ども自身も「なぜ行けないのか分からないけれど、体が動かない」という混乱の中にいるケースが少なくありません。
言語化できない苦しみを問い詰められると、子どもは親を納得させるために嘘の理由を言ったり、自分を責めて口を閉ざしたりしてしまうこともあるでしょう。

感情的に叱責し突き放す言動

「甘えるな」「みんな頑張って行っている」といった感情的な叱責や、「もう勝手にしなさい」と突き放すような言動は避けるべきです。
学校に行けない子どもは、誰に言われなくても「自分はダメな人間だ」「親に迷惑をかけている」と自分自身を深く責めていることが多いです。
そこに親からの否定的な言葉が加わると、子どもの自己肯定感は著しく低下し「自分はいらない存在なんだ」と思い詰めてしまう危険性があります。
親自身の不安やイライラを子どもにぶつけるのではなく、自身の感情をコントロールし、冷静さを保つ姿勢が求められます。

将来への不安を過度にあおる

「学校に行かないと将来就職できない」「ろくな大人になれない」など、将来への不安を過度にあおって登校を促すことも避けましょう。
子どもは今の状況だけで十分に不安や恐怖を感じており、今日一日を乗り越えることで精一杯の状態です。
そこに遠い将来の不安を突きつけられても「どうしていいか分からない」という無力感を強めるだけで、行動するエネルギーを奪ってしまうことがあります。
将来の話をするのは、子どもの心身が回復し、自分から未来に目を向けられるようになってからでも決して遅くはありません。

学校復帰以外の多様な学びの選択肢と進路

部屋で勉強している男性

教育機会確保法の施行により、学校復帰だけが唯一の選択肢ではなくなりました。
ここでは、子どもの特性に合わせた学校以外の多様な学びの場や進路を4つご紹介します。

教育支援センターとフリースクール

学校に行けない子どもの居場所として、自治体が運営する教育支援センターと、民間が運営するフリースクールがあります。
教育支援センターは公的機関のため利用料が無料である場合が多く、学校復帰や社会的な自立を目的とした学習支援が行われます。
一方、フリースクールは月額数万円程度の費用がかかるのが一般的ですが、体験活動を重視したり個人のペースを尊重したりとカリキュラムの自由度が高いのが特徴です。
どちらも学校長の判断により、通所した日数が学校の「出席扱い」として認められる場合もあり、子どもにとって自宅以外の重要な居場所の選択肢となっています。

ICTを活用した自宅学習と出席認定制度

近年では、不登校児童生徒が自宅でICT教材やオンライン学習を活用した場合、一定の要件を満たせば指導要録上の出席として認められる制度が整備されています。
文部科学省の通知により、対面指導が困難な場合でも、オンラインでの相談や学習状況の確認ができれば要件を満たすことが明確化されました。
さらに、定期テストが受けられない場合でも、日々の学習成果を評価材料とし成績に反映させることも可能になっています。
無理に外出せずとも自宅で学習を継続し、進学の可能性を閉ざさずに済むこの制度は多くの家庭にとって有用な選択肢であると言えるでしょう。

学びの多様化学校(不登校特例校)

「学びの多様化学校」は不登校特例校とも呼ばれる学校で、生徒の事情に合わせて教育課程を柔軟に編成できる特別な公立・私立学校のことです。
一般的な学校よりも年間の授業時数が少なく設定されていたり、少人数での習熟度別授業が行われたりと、不登校経験がある子どもでも通いやすい環境が整備されています。
文部科学省は将来的には全ての都道府県・指定都市に設置することを目指しており、全国的に設置数が増加しています。
今の学校環境が合わなくても、転校という形で環境を変えることで、無理なく通えるようになるケースは少なくありません。

通信制高校への転入・編入

高校生の場合、欠席日数が進級や卒業に直結するため、全日制高校への通学が困難になった時点で通信制高校への転入や編入を検討する必要があります。
通信制高校は毎日登校する必要がなく、自宅でのレポート作成と面接指導を中心に、自分のペースで単位を修得して高校卒業資格を取得できます。
近年では大学進学コースやプログラミングコースなど専門的なカリキュラムを持つ学校も増えており、全日制からの転入生も多いため、疎外感を感じることなく新しいスタートを切ることができるでしょう。
通信制高校を選ぶことは、決してドロップアウトではなく、自分のライフスタイルに合わせた前向きな進路選択の一つとして定着しています。

学校に行けない子どもとの接し方と対処法|まとめ

子どもが学校に行けない原因は多岐にわたり、決して家庭だけの問題ではありません。
不登校の解決に向けた第一歩は、親が焦りを手放し、家庭を子どもにとって最も安心できる場所に変えることです。
無理に登校を促すのではなく、まずはエネルギーを回復させることが結果として不登校の解決への近道となるでしょう。
また、現在は学校復帰だけが唯一のゴールではありません。
フリースクールや自宅でのICT学習、通信制高校など多様な学びの選択肢が公的にも認められています。
親だけで悩みを抱え込まず、スクールカウンセラーや外部機関と連携しながら子どもの特性に合った最適な道を、子どもと一緒に少しずつ探していくことが大切です。

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