中学生の成績を上げる方法は?上がらない原因と効果的な勉強法を紹介
2025.11.14

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「頑張っているのに成績が上がらない」と感じている中学生の保護者も多いのではないでしょうか。
成績が伸び悩む原因は、やる気だけでなく勉強法や学習環境にも関係しています。
本記事では、成績が上がらない主な原因を整理し、効果的な勉強法や家庭でのサポート方法をわかりやすく解説します。
中学生の成績が上がらない根本的な原因

「努力しているのに成果が出ない」と感じる中学生や保護者も少なくありません。
中学生の成績が伸び悩むのには、明確な原因があります。
まずは、お子様の状況に当てはまる原因を一緒に見つけていきましょう。
原因1:日々の学習習慣が身についていない
中学生になると、小学校のころに比べて部活動や学校行事が増え、勉強に使える時間が限られるケースが多くなります。
忙しい中でも成績を伸ばしているお子様には、毎日机に向かい効率的に学習する習慣があります。
一方で、成績が伸び悩んでいる場合は、この習慣がまだ身についていないことが多いです。
原因2:「わからないこと」の放置と積み重ね
中学生の学習内容は前の単元の理解を前提に進んでいきます。
授業で少しでも「わからない」と感じた部分を放置してしまうと、次の内容が全く理解できなくなり苦手意識が雪だるま式に膨らんでしまいます。
この「わからない」の積み重ねが、成績が上がらない大きな原因です。この状態では、どんな勉強法を試しても成果を出すのは難しくなります。
原因3:自分に合った正しい勉強法を知らない
やみくもに時間をかけても、その勉強法が間違っていれば成績は上がりません。
例えば、英単語をただ書いて覚えたり、数学の公式を丸暗記したりする方法は、本質的な理解に結びつきにくいでしょう。
お子様自身が効果的な勉強法を知らないことが、成績が伸び悩む原因となっているケースは非常に多いです。
原因4:テストの目標設定と計画ができていない
定期テストは中学生にとって成績を上げる最大のチャンスです。
なぜなら定期テストを節目に学習を進めると効率的にインプットとアウトプットを繰り返せるからです。
しかし、多くの中学生が「テスト範囲が発表されてから勉強を始める」という受け身の姿勢になっており、明確な目標点数やそこから逆算した学習計画を立てていません。
もし成績が伸び悩んでいるなら、学習計画を立てずに勉強していることが原因かもしれません。
成績を上げるための基本サイクル【毎日の勉強法】

ここでは、先ほど紹介した原因のうち最初の3つを克服する勉強法である「予習→授業→復習」のサイクルを3つのステップで解説します。
この勉強習慣が身についているかどうかが、成績が伸びる中学生とそうでない中学生の差になります。ぜひ参考にしてみてください。
STEP1【予習】授業の理解度を飛躍的に高める準備
予習の目的は内容を完璧に理解することではありません。10分程度の短い時間で教科書に目を通し、「次に何を習うのか」を把握するだけで十分です。
事前に学習内容を知っておくことで、授業中の理解が深まりやすくなります。
ご家庭でも「明日は何を習うのか」を一緒に確認する習慣をつけさせると良いでしょう。
STEP2【授業】「わからない」をなくす受け方と集中法
予習をしていると、授業が「初めて聞く話」から「答え合わせの場」に変わります。これによって、授業に集中しやすくなり先生の説明が頭に入りやすくなります。
授業中は積極的にノートを取り、予習でわからなかった点や授業中に疑問に思った点を必ずメモさせるようにしましょう。
「わからない」を一つでも多く解消することが、成績を上げるうえでとても重要です。
授業中にわからなかったことは、授業後に先生へ質問するよう促したり、帰宅後に一緒に確認したりすると良いでしょう。
STEP3【復習】学んだことを記憶に定着させる方法
人間の脳は、覚えたことをすぐに忘れてしまうようにできています。授業で理解したつもりでも、復習をしなければ記憶は薄れていきます。
復習の仕方には以下のような2つの方法があります。
①当日の授業内容の復習
②週末などに行う中・長期的な復習
①当日の授業内容の復習
その日のうちに5分でも10分でも良いので、ノートや教科書を見返す時間を作りましょう。
この短時間の復習こそが学習内容を長期的な記憶に変えるきっかけになります。
復習の際は、「問題を解く」ように促し、理解度を一緒に確認してあげましょう。
教科書やノートを見返すだけでは「わかった気」になりやすいため、必ず問題を解いて定着を確認しましょう。
②週末などに行う中・長期的な復習
週末などを利用して、その週やその月の内容を振り返る時間を作りましょう。
当日だけの復習では記憶が定着しにくく、すぐに忘れてしまいます。
復習範囲が広くなるため、1〜2時間程度のまとまった時間を確保して取り組むのがおすすめです。
この復習に関しても、問題集に取り組むなどのアウトプットを中心的に行いましょう。
同じ範囲の内容は期間を空けて繰り返し解き、わからない問題を無くしていくイメージをしておくと良いでしょう。
点数に直結!定期テストで結果を出すための勉強法
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日々の学習サイクルが習慣になったら、次はその成果を結果に繋げる段階です。定期テストは先述した通り、中学生が成績を上げる方法として最も意識すべきイベントです。
ここでは原因の4つ目を解決する、定期テストの成績を上げる方法を解説していきます。
テスト勉強は「いつから」「何をする?」スケジュール管理術
定期テストで成績が上がる中学生と上がらない中学生の差は、計画性にあると言っても過言ではありません。
行き当たりばったりの勉強法は、貴重な時間を浪費する大きな原因です。
以下に、成績を上げる方法の基盤となるスケジュール管理を2つのステップで解説します。
STEP1:テスト2週間前〜 学習計画を立てる
まず、テストまでの全教科の「やるべきこと」を書き出します。ワークのページ、教科書の範囲、提出物などを細かくリストアップするのがコツです。
そして、「いつ、何をやるか」を日々のスケジュールに具体的に割り振ります。
この段階で、苦手教科や暗記など時間がかかるものを前半に組み込むのが成績を上げるための鉄則です。
なぜなら、予定より時間がかかった際にスケジュールの見直しができるからです。
STEP2:テスト1週間前〜 計画を修正しながら実践する
学習計画は、立てて終わりではありません。
実践する中で「思ったより時間がかかった」「この部分はもう理解できている」といったズレが生じるのは当然です。
1日の終わりに進捗を一緒に確認し、翌日以降の計画を見直すよう声かけしてあげましょう。
最初に立てた計画にこだわらず、柔軟に見直すことで、より効果的に知識を定着させられます。
効率的に成績を上げる!テスト範囲の反復学習のコツ
一度勉強しただけでは、知識は脳に定着しません。
テスト範囲を繰り返し学習することで、定期テストの得点アップだけでなく、高校受験に向けた基礎知識の定着にもつながります。
反復学習を行う際は、1教科につき1冊の問題集に集中して取り組むのが効果的です。
多くの問題集に手を出すと、どれも中途半端に終わってしまう可能性があります。
問題集を何週すれば良いかは人によって異なりますが、「わからない問題がなくなるまで」を指標にすると良いでしょう。
苦手教科を克服するためのテスト勉強法
苦手教科の存在は、全体の成績が上がらない大きな原因になります。
苦手教科こそ、テスト勉強の序盤に時間をかけて取り組みましょう。
もし今の範囲が理解できていないようなら、前の学年の内容に戻って復習するよう促してあげましょう。
苦手克服のコツは、完璧を目指すのではなく、基本的な問題を確実に解けるようにすることです。
お子様のやる気を引き出すために保護者ができること

ここまで中学生向けの具体的な成績を上げる方法を解説してきましたが、それを実践するのはお子様自身です。
どんなに優れた勉強法も、本人のやる気がなければ成果にはつながりません。
ここからは、保護者の方が日常で取り入れやすい3つのサポートを紹介します。
「勉強しなさい」と言わず自然に学習へ向かえる環境を整える
思春期の中学生にとって「勉強しなさい」という言葉は逆効果になることが多く、かえってやる気を下げてしまう場合があります。
言葉で促すよりも、自然と勉強に向かえる環境づくりを意識しましょう。
勉強時間中はスマートフォンをリビングで預かったり、集中を妨げる漫画やゲームを片付けたりして、勉強に集中できる環境を整えてあげましょう。
強制にならないように注意し、お子様と一緒にルールを作るのが効果的です。
結果だけでなく努力の過程を認めて自信を育む
テストの点数や成績という「結果」だけで評価をすると、お子様はプレッシャーを感じ挑戦を恐れるようになります。
大切なのは目標に向かって努力した「過程」を認め、褒めてあげることです。
毎日計画通りに勉強時間を確保できたことや、苦手な問題にしっかり取り組めたことなど、努力の過程を認めて褒める声かけを意識的に行うことで、自己肯定感を育み、次のテストへのモチベーションにつながります。
子どもと一緒に勉強の目的や目標を見つける
「何のために勉強するのか」がわからないことは、やる気を失う大きな要因です。
時間を取って、お子様と将来の夢や興味について話す機会を作ってみましょう。
そして、その夢を実現するためになぜ今勉強が必要なのかを一緒に考え、理解を促してあげてください。
「次のテストで〇点を取る」という短期的な目標だけでなく、将来に繋がる長期的な目標を見つけることこそが継続的な成績向上に繋がります。
中学生の成績を上げる方法とは?|まとめ
本記事では、中学生の成績が上がらない原因から日々の勉強法、テストで結果を出すための方法、そして家庭でできるサポートまでを解説しました。
成績を上げる方法に近道はありません。
まずは「予習→授業→復習」の学習サイクルを定着させるよう働きかけ、正しい勉強法を習慣化できるよう支えてあげましょう。
そして、テストでは効果的なスケジュール管理と反復学習で、日々の努力を着実に点数へと結びつけましょう。
この記事で紹介した成績を上げる方法がお子様の成績が上がらない原因を解消する一助となれば幸いです。
焦らずにお子様と二人三脚で、一歩ずつ着実に成績アップを目指していきましょう。
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