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フリースクールとは?費用や支援内容と出席扱いになるかまで解説

2025.12.29

お子さまが学校に行けなくなった場合、「フリースクール」という選択肢が浮上します。
しかし、いざ検討しようとすると、「そもそも学校と何が違うの?」「ただ遊んでいるだけではないの?」といった疑問が湧いてくるはずです。
特に高校受験を控えた中学生のお子さまを持つ保護者様にとって、「出席日数」や「学力の遅れ」は切実な問題でしょう。
この記事では、フリースクールとはどういう存在なのか、出席扱いになるのかについてを紹介しながら、通う際の費用やメリット、選び方の注意点までご紹介します。

フリースクールとは?「学校」以外の安心できる学びの場

タブレットを前にノートを取る少女と隣に座る大人

フリースクールは単なる「預かり場所」ではなく、条件を満たせば学校の出席扱いにもなる公的に認められた学びの場の一つです。
様々な事情から現在の学校生活が難しいと感じている子どもたちが安心して過ごし、学習できる「もう一つの居場所」として提供されています。
法律で定められた「学校」ではありませんが、子どもたち一人ひとりに寄り添った活動が行われています。

フリースクールの定義と目的

フリースクールに厳密な定義はありません。
一般的には、不登校を経験した子どもたちや、今の学校が合わないと感じている子どもたちを対象とした民間の学習・生活支援の場を指します。
決まったカリキュラムに縛られず、子どもが自分を取り戻し、自信を育むことを目的としているスクールが多いのが特徴です。
子どもが安心できる居場所であることが何より大切にされています。

学校教育との主な違い

フリースクールは学校教育法で定められた「学校」ではないというのが、学校教育との最も大きな違いです。
そのため通う義務はなく、カリキュラムも施設によって大きく異なります。
学習内容や時間割も子どもの状態や興味に合わせて柔軟に決められており、学校のような一斉授業ではなく、個別の学習や体験活動を軸にしているのも大きな特徴です。

フリースクールはどのような人が利用している?

リュックを背負って本を持つ少女

フリースクールは、現在の学校生活に何らかの困難を感じているお子さま、特に小中学生が多く利用しています。
学校とは違う空気が流れていて、自分らしくいられる場所として選ばれています。

不登校の経験がある小中学生

フリースクールには、不登校の経験がある子どもや、現在学校を休みがちな小中学生の利用が最も多いです。
集団生活へのプレッシャーや学習面でのつまずきなど、学校に行きづらくなった理由は様々です。
フリースクールでは、そうした背景を理解したスタッフの支援のもと、自分のペースで過ごすことができます。
学校復帰を目指す子もいれば別の進路を考える子もおり、フリースクールで過ごしながら自分の目標を探し、目指していきます。

多様なニーズを持つ子どもたちへの支援

フリースクールは不登校の経験に限らず、発達の特性などで一斉授業が合わないお子さまや、特定の分野に強い関心を持つお子さまも利用しています。
学校という枠組みの中では発揮しにくい個性を伸ばすための学習や支援を求めて、フリースクールを選ぶご家庭もあります。
画一的ではない多様な学びの形が、フリースクールには用意されています。

フリースクールで受けられる学習や支援

勉強しながら会話をする子供と大人

フリースクールでの過ごし方は、そのスクールの方針によってさまざまです。
決まった時間割を設けているスクールもあれば、その日にやることを子ども自身が決めるスクールもあります。
共通して言えるのは、どのフリースクールも学習面だけでなく、お子さまの心の居場所としての支援を大切にしているという点です。

施設によっては学習面のサポートも受けられる

フリースクールの中には、子どものペースに合わせて学習をサポートする施設もあります。
学び直しや得意分野の強化を個別に行うスクールもありますが、すべてのフリースクールが学習支援を提供しているわけではありません。
居場所づくり中心の施設も多いため、どの程度の学習指導を行っているかは施設ごとに大きく異なります。

Gakken高等学院中等部は、学び直しや基礎学力の定着など、学習面のサポートも行っているフリースクールです。
前の学年の内容に戻ったり、得意な分野を伸ばしたりと、個々の状況に合わせた学習計画を進めることができます。
学習サポートのあるフリースクールを検討している生徒さん・保護者の方は、ぜひGakken高等学院中等部にご相談ください。

体験活動や人との交流

農業体験・アート・スポーツ・料理など様々な体験活動を取り入れているフリースクールもあります。
こうした活動を通じて、机上の学習では得難い自信や興味関心を引き出します。
また、異なる年齢の子どもたちやスタッフとの日常的な交流は、学校とは違った形で社会性を育むことにつながります。

専門スタッフによる心のケアや進路相談

臨床心理士やカウンセラーをはじめ多様な経験を持つスタッフが在籍しているフリースクールもあります。
日々の会話を通じて子どもの気持ちを受け止め、心の安定を図る支援を行っています。
通信制高校や人生の次のステップについて、専門的な視点から相談に乗る体制を整えているスクールもあります。

フリースクールは「出席扱い」になる?

ノートや筆箱、上履きなどの学校用品

中学生のお子さまがフリースクールに通う場合、最も気になるのは「出席扱いになるかどうか」です。
フリースクールは学校ではないため、通うだけでは在籍学校の出席にはなりません。
しかし、一定の条件を満たせば出席として認められる場合があります。

在籍する学校との連携が重要

出席扱いを希望する場合は何よりもまず、在籍している学校の担任やカウンセラーに「フリースクールの利用を考えている」と相談することが必須です。
ご家庭だけで進めるのではなく、学校を味方につけて一緒にお子さまの支援の形を作っていく姿勢が、結果として出席扱いの認定につながります。

出席扱いが認められる条件

フリースクールへの通学を出席扱いとするかどうかは、国が示している方針に基づき、最終的には在籍している学校の校長と教育委員会が判断します。
保護者様が一方的に決められるものではなく、学校側との合意が前提となる点に注意が必要です。
ここでは、出席扱いを認めてもらうために満たすべき要件をそれぞれご紹介します。
(※参考:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」

要件①:在籍する学校との十分な連携があること

フリースクールへの通学を出席扱いにするかは、在籍している学校が決定します。
そのため、保護者様と在籍学校との間に十分な連携・協力関係を築くことが重要です。
「フリースクールに通わせているから大丈夫」と安心するのではなく、フリースクールに通うこと自体について学校側の理解と合意を得た上で、お子さまの様子やフリースクールでの活動状況について定期的に情報交換することが求められます。

要件②:学校が認めた公的機関や民間施設であること

通っているフリースクールが「適切な相談・指導を行っている場である」と、在籍校の校長や教育委員会に判断してもらうことも要件の一つです。
生徒が適切な支援を受けられているかは、フリースクールの運営方針や活動内容・支援体制などを総合的に判断して評価されます。
そのため、フリースクールを選ぶ際は、在籍校との連携実績がある施設や、学校側に活動報告を定期的に行っている施設を選ぶことで、出席扱いの認定がスムーズに進みやすくなります。

要件③:実際に施設に通所していること

通常、出席扱いの認定にはお子さまが実際にフリースクールに通所または入所し、対面で相談・指導を受けていることが前提となります。
そのため自宅からオンラインで参加するだけでは出席扱いにはならないことがほとんどです。
これは、お子さまが安定してそのスクールに通い、他者との関わりの中で成長している実態を学校側が確認する必要があるためです。
週に何日通うかは施設によって異なりますが、継続的に通所している記録を学校に提出できる体制を整えておくことが重要です。

要件④:フリースクールでの学習を「成績(評価)」に反映できる

フリースクールでの学習内容が在籍学校の教育課程に照らして適切だと判断された場合、その成果を学校の成績(評価)に反映できる場合もあります。
こちらは出席扱いのための必須条件ではありませんが、認められればお子さまのモチベーション向上につながります。
例えば、フリースクールで取り組んだレポートや制作物を学校の評価対象にできるケースもあるため、在籍校に相談してみる価値があるでしょう。
この仕組みを活用することでお子さまは「フリースクールでの努力が認められている」と実感でき、学習意欲の維持にもつながります。

フリースクールにかかる費用はどのくらい?

博士棒を被った豚の貯金箱と電卓

フリースクールを選ぶ上で、費用は非常に重要な問題です。
公的な「学校」ではないため授業料無償化の対象にはならず、基本的には各ご家庭での負担となります。
フリースクールにかかる費用は運営母体や支援内容によって大きく異なります。

費用の目安と運営母体による違い

フリースクールの費用は月額3万円程度が相場と言われることが多いですが、週に何日通うか、どのようなプログラムを受けるかによって変動します。
NPO法人が運営する比較的安価なスクールもあれば、民間の教育企業で手厚い学習支援を受けられるスクールでは月額5万円近くになる場合もあります。

入学金や月謝の内訳

入学金は1万円~10万円程度が一般的です。
月謝には基本的な学習や活動支援費が含まれますが、教材費・昼食代・イベント参加費用などは別途実費となるケースもあります。
入会を検討する際は、総額でどれくらいの費用がかかるのかを必ず確認しましょう。

フリースクール選びで失敗しないための注意点

虫眼鏡とノートとペン

フリースクールには多くのメリットがある一方で、施設選びを誤るとお子さまにとって負担になる可能性もあります。
ここでは、後悔しないための重要なチェックポイントをご紹介します。

注意点①:学習の進め方や進路支援の確認

フリースクールによって学習に対する考え方や支援体制は大きく異なります。
中学生で先の進路を見据える場合、どの程度の学習指導が受けられるのか、進路相談の体制は整っているのかを具体的に確認する必要があります。
よくある失敗例として、「居場所としては素晴らしいが、学習面のサポートがほとんどなく、高校受験が近づいて焦ってしまった」というケースがあります。
フリースクールによっては、学習よりも「居場所」としての機能を重視している施設もあるため、お子さまや保護者様が何を重視するのか十分に相談した上で選択しましょう。
見学時には、「実際に高校進学した生徒の進路実績」や「学習指導の具体的な時間数」を質問することをおすすめします。

注意点②:施設ごとの方針や雰囲気とのミスマッチ

フリースクールと一口に言っても、その方針や雰囲気は多様です。
体験活動が中心のスクール、学習指導に力を入れているスクール、静かに過ごすことを重視するスクールなど様々です。
失敗しやすい例として、「評判がよいから」「家から近いから」という理由だけで決めてしまうケースがありますが、お子さまの性格や今の状態に合わない環境を選んでしまうと、かえって負担になる可能性もあります。
必ずお子さま本人と一緒に見学・体験し、「ここなら通いたい」と感じられるかを確認しましょう。
そのうえで、フリースクール関係者だけでなく在籍校の先生とも相談しながら、入校先を検討すると安心です。

お子さまに合うフリースクールの選び方

鉛筆を持って学習している少女

数あるフリースクールの中から、お子さまにとって最良のスクールを見つけるのは簡単なことではありません。
中学生という多感な時期だからこそ、本人が「ここに通いたい」と思えるかどうかが鍵になります。

まずは情報収集と見学・体験から

まずはインターネットや地域の情報誌などで、通える範囲にどのようなフリースクールがあるか探してみましょう。
気になるフリースクールが見つかったら、見学や体験入学を申し込むことをおすすめします。
資料だけではわからない、スタッフや他の子どもたちの実際の雰囲気を感じ取ることが非常に重要です。

運営方針や学習内容の確認

見学の際は、そのフリースクールが何を大切にしているかをしっかり確認することが重要です。
学習面の不安が大きい場合は、学習指導の方法や時間について具体的に質問しましょう。
逆に、学習よりも心の休息が必要な状態であれば、ゆったりと過ごせる環境かどうかを見極めます。
このように、フリースクール選びでは運営方針と、実際の学習指導の内容を確認することが重要です。

通信制高校など進路への支援体制

中学生の場合、その後の進路、特に高校進学への支援体制は重要です。
通信制高校と連携している施設であれば、フリースクールに通いながら高校卒業資格を目指す道もあります。
卒業生がどのような進路に進んでいるか、具体的な事例を聞いてみるのも学校選びの参考になります。

フリースクールとは?出席扱いになるのか、メリットや選び方|まとめ

フリースクールとは、学校教育の枠にとらわれず、子ども一人ひとりのペースを尊重できる場所です。
中学生のお子さまが不登校の経験などで悩んでいるとき、学校に戻ることだけがゴールではありません。
学習面や費用、出席扱いなどさまざまな不安はあるかと思いますが、お子さまが安心してエネルギーを充電できる場所を見つけることが次の一歩につながります。
この記事がご家庭にとっての新しい支援の形を見つけるきっかけになれば幸いです。

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