【完全ガイド】高卒資格とは?高卒認定との違いや取得手順を徹底解説
2025.04.18
「高卒資格ってどうやって取るの?」
「高卒認定と何が違うの?」
就職の選択肢を増やすために高卒資格を取りたいと考えている方の中には、高卒資格がどのようなもので、どのように取得するのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、「高卒資格」とは何か、どうしたら高卒資格が取得できるのかを詳しく解説していきます。
また、高卒資格と同列にされやすい「高卒認定」との違いについても解説しますので、どちらを選ぶべきか悩んでいるという方も参考にしてみてください。
高卒資格とは?意味と必要性をやさしく解説
高卒資格とは、高等学校を卒業したという正式な学歴のことです。
企業や学校では「高卒以上」が採用試験の応募条件となっている場合もあり、高卒かどうかは、将来の職業の選択肢に影響します。
ここでは、高卒資格と高卒認定の違いなど、高卒資格に関する基礎知識を詳しく解説していきます。
高卒資格と高卒認定の違いは「学歴に関わるかどうか」
高卒資格と高卒認定は似た言葉ですが、決定的な違いは「学歴として扱われるかどうか」です。
高卒資格は高校を卒業した証明として正式な学歴になりますが、高卒認定は「高校卒業と同等の学力を持っている」と認められるだけで、学歴とはみなされません。
そのため、履歴書に「高等学校卒業」と記載できるのは高卒資格のみです。
就職活動で「高卒以上」が条件になっている求人に応募する際も、高卒認定では応募できないことがあります。
学歴 | 学習期間や費用 | |
---|---|---|
高卒認定 | 中卒・高等学校卒業程度認定試験 合格 | 比較的短期間で取得でき、費用は少なめ |
高卒資格 | 高卒 | 取得までに3年以上かかり、費用は比較的高め |
高卒資格と高卒認定のどちらを取得すべきか
高卒資格と高卒認定どちらを選ぶべきかは、「進学したいのか」「就職したいのか」という目的によって変わります。
大学や専門学校に進学するだけなら、高卒認定で十分です。短期間で合格でき、費用も比較的安くなります。
ただし、高卒認定は学歴にはならないため、正社員として就職することを視野に入れている方は高卒資格の取得を目指すことをおすすめします。
実際に高卒資格は正式な学歴として履歴書に記載でき、正社員求人の多くで応募条件を満たせます。
厚生労働省によると最終学歴が中卒の正社員の割合は、他の割合と比べ低くなる傾向にあります。
最終学歴 | 正社員割合 |
---|---|
中学卒 | 35.4% |
高校卒 | 56.3% |
専門学校卒 | 66.6% |
大学卒 | 80.9% |
もちろん、高卒認定を取得している場合も、アルバイトなどを経て正社員を目指すことは可能ですが、応募できる求人にどうしても限りがあるため、期間・費用はかかっても高卒資格を取得しておく方が良いでしょう。
高卒資格の取り方は3パターン
高卒資格を取得する方法には主に3つのパターンがあります。
- 全日制高校を卒業する
- 定時制・通信制高校を卒業する
- 高等専門学校や専修学校を修了する
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、自分の生活スタイルや将来の目標に合った選択をすることが大切です。
家にいながら・働きながらでも、高卒資格が取得できる方法もあるので、それぞれどのような方に向いているのか解説します。
全日制高校で卒業する
最もスタンダードな高卒資格の取得方法が、全日制高校を3年間かけて卒業するパターンです。
全日制高校は、毎日決まった時間に通学し、授業やテスト、出席状況などが進級・卒業に影響します。
高校を中退した人でも、再入学や編入制度を利用すれば再チャレンジが可能ですが、平日の昼間に通う必要があるため、通学にストレスを感じる・働きながら通いたいという方は、全日制高校に向いていない傾向にあります。
一方、全日制高校は卒業するまでのサポートが手厚いため、特別な理由がなければ中学校から全日制高校へ進学しておくのがおすすめです。
定時制/通信制高校で卒業する場合
仕事や家庭の事情で全日制高校への通学が困難な人でも高卒資格を目指せるのが、定時制高校や通信制高校です。
定時制高校では夕方から夜にかけて授業が行われ、通信制高校は主に自宅学習が中心となります。どちらも日中の時間を自由に使えるため、働きながら高卒資格の取得を目指すことができます。
さらに、最近では社会人向けの柔軟なコースや学費を抑えた定時制高校や通信制高校も増えています。
特に、通信制高校は時間や場所に縛られにくいのが最大の魅力で、極端な話フリーターであっても無理なく高卒資格取得を目指すこともできます。
なお、通信制高校は自分のペースで学べるという魅力があるものの、学習を進め、課題を提出するには、自分で学習計画を立てる必要がある点に注意が必要です。
高等専門学校(高専)・専修学校の卒業
高等専門学校(高専)や専修学校を卒業して高卒と同等の資格を得る道もあります。
高専は中学校卒業後に進学できる5年制の教育機関で、主に理工系の専門知識を学び、就職にも強い特徴があります。
また、専修学校には「高等課程」という制度があります。美容・調理・福祉・情報処理など、実践的な専門分野を学びながら、一定の条件を満たせば高卒と同等の資格が得られる場合があります。
ただし、進学や就職に活かせるかどうかは学校によって異なるうえ、高専の場合は編入や社会人の受験が難しいため、事前にしっかり調べることが重要です。
高卒資格を得るのに通信制高校がおすすめな理由3つ
ここまで、高卒資格を得る3つの方法をご紹介しました。
中学校から全日制高校への進学が最もスムーズで一般的ではありますが、社会人になってから高卒資格を取りたいという方、全日制高校に通うのは難しいという方には、通信制高校への入学がおすすめです。
ここでは、高卒資格を得るのに、通信制高校をおすすめする理由を3つ解説します。
- 単位取得が柔軟
- 学習負荷がかかりにくい
- 費用が安くおさえられる
理由①:単位取得が柔軟
通信制高校は、教科書やネット教材を使ったレポート提出を行い、単位を取得していくという形式になります。そのため、自分のペースで学習を進められ、日中にアルバイトをしている方でも無理なく続けられます。
また、スクーリングと呼ばれる登校授業も単位取得に必要となりますが、月に数回程度である場合が多く、住んでいる地域や学校によってはオンライン対応も可能です。
さらに、過去に別の高校で取得した単位が一部認定されるケースもあり、最短で1〜2年で卒業を目指せることもあります。
こうした柔軟性は、全日制高校への登校が難しい生徒や学び直しをしたい社会人にとって大きな魅力です。
理由②:学習負荷がかかりにくい
通信制高校は毎日の通学が不要なため、学校生活にトラウマや苦手意識のある生徒でも、身体的・精神的な負担が少ないというメリットがあります。
課題提出やテストも、自分のタイミングに合わせて取り組めるため、学習進度に遅れがあっても焦らず学習できます。
また、最近の通信制高校では、スマホやパソコンを活用した動画授業やチャット相談など、デジタルツールを活かしたサポートも充実しています。
さらに、通信制高校での学習を支援する「サポート校」もあり、自分で計画を立てて学習するのが苦手という方も安心して通信制高校で高卒資格の取得を目指せます。
サポート校に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
▷https://gakuin.gakken.jp/column/detail/5
理由③:費用が安くおさえられる
通信制高校の大きなメリットのひとつが、学費の安さです。
公立の通信制高校であれば、年間の学費は平均して2万〜10万円程度と、全日制高校や専門学校に比べて非常にリーズナブルです。
さらに、多くの学校では「就学支援金」や「奨学金制度」などの補助を活用できるため、実質負担がほとんどない場合もあります。
学費の不安から進学を諦めていた方にとって、経済的なハードルが低いのは大きな安心材料です。
費用をおさえつつ、就職や進学に有利な「高卒資格」を手に入れるという選択は、将来の安定につながる一歩と言えるでしょう。
高卒資格を得るなら通信制高校を検討してみよう|まとめ
高校を卒業したという学歴になる高卒資格は、就職の選択肢を広げるために取得しておくのがおすすめです。
高卒資格を取る方法はいくつかありますが、今の生活を続けながら学び直したい人には通信制高校に通うのが現実的な選択肢です。
柔軟な学習スタイル、少ない登校回数、手の届きやすい学費など、無理なく続けられる仕組みが整っています。
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