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サポート校とは?通信制高校との違い・特徴や高卒資格について詳しく解説

2025.04.15

通信制高校について調べる中で、「サポート校」の存在を知り、通信制高校との違いや関係性が気になった方も居るのではないでしょうか。
結論から言うと、サポート校は通信制高校に通う生徒の支援を目的として設けられた教室で、学習面・生活面・メンタル面のサポートを行っています。
本記事では、サポート校に通う目的や通信制高校との違いに加えて、メリットや注意点についても詳しくご紹介します。
サポート校に関する疑問を解決に導きますので、ぜひ参考にしてみてください。

「サポート校」とは?

「サポート校」とは、通信制高校に通う生徒がスムーズに高校卒業資格を取得できるように支援を行う民間の教育機関です。1990年頃に広域通信制高校の私立校ができたことをきっかけに登場した経緯があります。
通信制高校に通う生徒の現実として、卒業率と進路決定率が低いことに加えて、同年代の生徒との関わりが薄くなりやすく、生徒によっては社会性を養うことが難しいケースもあります。
そこで、学習面・生活面・メンタル面での支援を行い、同年代の生徒ともコミュニケーションを取れる場所として利用されているのがサポート校です。
また、サポート校は「まずは高校を卒業したい」「高校卒業後に就職したい」「大学に通いたい」など、生徒一人一人の希望や進路に合わせて、きめ細かな支援を行っているのが特徴です。
通信制高校への入学と同時に利用を開始する家庭が多く、中には特定の通信制高校と連携しているところもあります。通信制高校と連携しているサポート校を利用する場合は、両方に入学が必要となりますので注意しましょう。

通信制高校とサポート校の4つの違い

サポート校は「通信制高校サポート校」や「通信制高校連携校」と呼ばれることもあり、通信制高校と混同されることも多いです。
先に挙げた通り、通信制高校とサポート校は全くの別物で、具体的には以下の違いがあります。

  • 通学の目的
  • 通学ペース
  • 取得可能な資格
  • 運営する団体

ここでは、通信制高校とサポート校の違いについて一つずつ詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

①通学の目的

通信制高校とサポート校の最大の違いが「通学する目的」です。
通信制高校は、さまざまな事情から全日制高校に通学することを選択しなかった生徒が、高校卒業資格を取得する目的で通学しています。通信制高校は自分でスケジュールを立てて計画的に学習を進めることで、独学で卒業することも可能です。
一方で、サポート校は通信制高校を3年間でスムーズに卒業したい生徒が通っているケースが多いです。サポート校は同年代の生徒が通っていることから、通学の機会が少ない通信制高校の生徒が友達を作ることにも役立ちます。
サポート校はそれぞれイベントや校外学習を行っていたり、独自のカリキュラムを提供していたりする教室も多いため、通信制高校に通う生徒はサポート校に通うことでより充実感のある高校生活を送れるでしょう。

②通学ペース

通信制高校とサポート校では、通学のペースにも違いがあります。

  • 通信制高校…週5日~年4日など
  • サポート校…週1日~週5日など

通信制高校は、学校により通学ペースに開きがあるほか、学ぶコースによっても通学ペースが異なります。
例えば、公立の通信制高校であれば通学ペースが月に2日の学校が一般的ですが、私立の通信制高校は学校によって大きく違いがあり、週に5日通学するところもあれば年に4日だけ通学するところもあります 。
※通学頻度はスクーリング(単位に関わる登校日)とは異なります。
また、サポート校の場合は生徒の状況に合わせて通学ペースや時間帯を選ぶことができるほか、オンラインや自宅への訪問で支援を行っているケースもあります。

③取得可能な資格

先述の通り、通信制高校では高校の単位を取得することができ、卒業に必要な単位を取得することによって高校卒業の資格が手に入ります。
サポート校では高校の単位は得られませんが、教室によって美容師免許などの資格取得を支援するところや、介護福祉士への就職を支えるコースもあります。
もし、進みたい進路が決まっている場合は、就職に繋がるサポート校を選ぶことで、なりたい職業により近づくことができるでしょう。

④運営する団体

通信制高校とサポート校では、運営している団体も異なります。
通信制高校は文部科学省の認可を受けた教育機関で、公立と私立に分かれていますが、いずれも高校卒業資格を手に入れることが可能です。
教員免許を持つ先生が在籍しており、問題作成や採点を行うほか、通学する生徒に対しては授業も行っています。
その一方で、サポート校は民間によって運営されている教育機関となり、学習塾や予備校などの教育機関が運営していることが多いです。

サポート校に通うことで得られる6つのメリット

通信制高校とサポート校との違いについて分かりましたが、「通信制高校と併せてサポート校にも通った方がいいの?」と疑問をお持ちの方も居るのではないでしょうか。
通信制高校の生徒がサポート校に通うことによって、以下の6つのメリットが得られます。

  • 一人一人に合わせたきめ細かなサポートを受けられる
  • 3年で卒業できるように計画的に学習できる
  • カウンセラーに不安を相談できる
  • 生徒同士のコミュニケーションが増える
  • 興味がある分野を学べる
  • 自宅でサポートを受けることも可能

次はサポート校に通うことで得られるメリットについて解説していきますので、疑問をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。

①個人の状況に合わせた細かなサポートを受けられる

サポート校に通うメリットとして、学習面・生活面・メンタル面できめ細かなサポートを受けられることが挙げられます。
サポート校では、不登校の経験がある生徒や、高校を中途退学し、 通信制高校に通うことを選択した生徒も多く受け入れています。
複雑な経緯を持つ生徒も安心して次のステップに進めるように、サポート校では生徒の一人一人のペースに合わせて学べるように配慮がされています
通学ペースを調整することも可能で、週1日から通えることに加えて、通学が難しい場合はオンラインで学習支援を受けることもでき、無理のないペースで高校卒業資格を目指すことができます。
また、サポート校にはカウンセラーが常駐しており、保護者も相談することができます。生徒の学習面に留まらない包括的な支援を受けられることは、通信制高校に通う生徒だけでなく、保護者の安心にも繋がるでしょう。

②3年で卒業できるように計画的に学習できる

サポート校では、通信制高校に通う生徒が3年間で卒業できるように学習支援を行うため、独学よりも卒業の可能性が高まることも大きなメリットです。
通信制高校の卒業資格取得には以下の条件があります。

  • 3年以上の在籍
  • 74単位以上を取得する

自宅学習でこれらの条件を満たして卒業することも可能ですが、卒業までに5年以上掛かったり、中途退学してしまうケースも多いため、全日制高校の生徒と同じように卒業することは困難と言えます。
計画通りに学習を進められるように支えていることに加えて、自身で学習スケジュールを立てることが難しい場合は、学習計画を立てるところからフォローして貰えます。
独学で勉強を進めていると、分からないところが出てきてもすぐに質問することができませんが、サポート校ではその場で疑問が解決できるので、生徒が計画に沿って学習を進めやすくなります。

③カウンセラーに不安を相談できる

カウンセラーによる心のケアが行えることも、サポート校に通うメリットとして挙げられます。
通信制高校に通う生徒の中には、不登校などの経験から通学や集団での学習に不安を抱えているケースも多く存在します。
そのような背景を持つ生徒をメンタル面からも支え、自信を持って過ごすために、サポート校にはカウンセラーを採用しているところも多いです。
例として、スクールカウンセラー、スクールアドバイザー、スクールソーシャルワーカーなどのスタッフが常駐しており、心のケアを重視している生徒と保護者を優しく支えてくれます。

④生徒同士のコミュニケーションが増える

サポート校に通うことで、生徒同士でコミュニケーションが取りやすくなることもメリットと言えます。
通信制高校は全日制高校よりも通学日数が少ない学校も多く、自宅で独学で卒業を目指す場合は孤独になりやすいことから、同年代の友達を作りづらい状況があります。
サポート校には、通信制高校に在籍する生徒が日常的に通っていることから、境遇が近い同年代の生徒とのコミュニケーションが増え、友達を作ることにも繋がります。
また、人と接することに不安がある生徒の場合も、通学日数を週1日などから調整することで、徐々に慣れていくこともできるでしょう。

⑤興味がある分野を学べる

サポート校の中には専門学校が運営を行っているところもあり、特定の分野に特化したコースや授業を選択できることで、将来に繋がる選択肢が増えることもメリットです。
サポート校が用意している独自コースの一例としては、以下の分野が挙げられます。

  • 英会話
  • IT
  • アプリ・ゲーム・eスポーツ
  • 声優・歌い手・ダンス・Vtuber
  • 美術・デザイン・イラスト・漫画
  • 映像作成
  • 美容・ネイル
  • 調理・パティシエ
  • 介護福祉

興味のある分野での学びを得られることで、楽しみながら高校卒業資格を目指すことができ、専門的な知識や技術が身に付くことは自信にも繋がります。
また、資格を取得することは卒業後の進路にも役立つため、将来に安心感が持てることも大きなメリットと言えます。

⑥自宅でサポートを受けることも可能

サポート校に通うことが難しい場合などは、サポート校に在籍することで自宅でサポートを受ける選択肢もあります。
オンラインでの支援を行っているサポート校は多く、生徒の状況に合わせたフォローを受けることができます
オンライン授業を行うサポート校には、オンライン部活に入部できるところもあるため、事情があり自宅で支援を受けたい生徒の場合も、充実した生活を送ることができます。

サポート校を利用する際の注意点

サポート校に通うことで多くのメリットが得られますが、サポート校を利用するにあたって知っておくべき注意点も存在します。
サポート校に通うだけでは高校卒業資格が得られないほか、通信制高校とは別に学費が掛かる点などは留意しておく必要があります。
ここでは、サポート校を利用する際の注意点について一つずつ詳しく解説しますので、しっかりと確認しておきましょう。

サポート校に通うだけでは単位が取得できない

先にお伝えした通り、サポート校に通うだけでは高校の単位を取得できないため、高校卒業資格を得ることもできません。
サポート校は、学校教育法で定められた法律上の「学校」ではなく、文部科学省の認可を受けていない民間が運営する教育施設となります。
高校卒業資格を得るためには、通信制高校への入学が必須となりますので、サポート校だけでは高校卒業資格が得られないことは覚えておきましょう。

通信制高校とは別に学費が必要

サポート校に通う場合は、通信制高校の学費と併せてサポート校の学費も必要になります。
通信制高校の学費は、公立高校の場合は年間25,000円~50,000円程度掛かり、私立高校の場合は年間20万円~100万円ほど掛かることが一般的です。
サポート校の費用は、コースや日数によっても違いがありますが、年間40万円~100万円程度の費用が必要となることが多いです。
通信制高校とサポート校を併用するため学費が高くなると思われやすいのですが、全日制の私立高校には学費が年間70万円~100万円前後のところが多いので、同程度の費用感と言えます。
また通信制高校の学費に関しては、全日制高校と同様に、学費の一部を国が負担する就学支援金の制度が利用できます。返済の必要がないため、学費負担を軽減するためにも活用してみてください。

参照:文部科学省|高等学校等就学支援金制度

サポート校への通学が負担になる場合もある

生徒の中にはさまざまな経緯から集団で学ぶことが苦手な場合もあり、サポート校に通うことが逆に負担となることもあります。
学びたい気持ちはあるものの、通学や集団での学習に不安がある場合は、オンラインでサポートを受けられるサポート校を選ぶことで解決できる可能性があります。
生徒にとって最良の方法が分からない場合は、一度サポート校に相談してみることをおすすめします。
Gakken高等学院ではキャンパスの見学や個別相談会を行っており、担当者と直接相談することができるため、サポート校に対する疑問や不安の解消に繋がります。
保護者の方だけで見学いただくこともできますので、ご不明な点やお困りのことがありましたら、ぜひご相談ください。

サポート校に関するよくある質問

サポート校について詳しくご紹介してきましたが、まだ疑問が残っている方も居るのではないでしょうか。
最後に、サポート校に関する疑問や質問にお答えしていきます。自分の生活リズム、学習状況に合ったサポート校の選び方や入学の流れについても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

サポート校の選び方は?

通信制高校に在籍していても、普段はサポート校に通学する日数の方が多くなります。そのため、通学のペースに合わせて自宅から無理なく通えるかを重視して選ぶと良いでしょう。
また、「卒業後は就職したい」「大学受験までフォローして欲しい」など、進路に希望がある場合は、生徒の希望に対応しているサポート校を軸として通信制高校を選ぶ方法もあります。
サポート校には運営母体によって特徴があり、例えば専門学校が運営を行うサポート校であれば、資格の取得支援があったり実技を学べたりと、就職を意識する生徒をサポートする環境が整っています。
また、予備校や学習塾が母体のサポート校には、大学・専門学校への進学実績が豊富な傾向があるため、進学を希望する場合は学習面で手厚い支援を受けられるでしょう。
もし進みたい道が決まっているのであれば、サポート校の特徴や具体的な支援内容から絞り込むのもおすすめです。

サポート校に入学するまでの流れは?

サポート校の入学にあたり、基本的には連携している通信制高校に同時入学することとなるため、ここでは通信制高校に入学する流れについてご紹介します。

  • 出願
  • 入学試験(学力テストや面接など)
  • 合格発表
  • 入学手続き(サポート校に同時入学)
  • サポート校への通学

出願する前にサポート校を見学したり、オープンキャンパスに参加することも可能です。
オープンキャンパスなどの機会とは別に、個別説明やオンラインでの説明会を開いているところもあるので、通いたいサポート校がある場合は確認してみましょう。

高校に在学中でも通信制高校に転入・編入できる?

現在高校に在籍している場合も、サポート校のような通信制高校に転入や編入をすることは可能です。
ただし現在在籍中の高校で取得した単位は、転編入先の通信制高校が認定することで引き継がれる場合がありますが、転編入の時期によっては認定が難しいこともあります。
また、高校を中途退学している場合も同様に編入が可能で、単位も引き継がれるケースはあります。
入試に関しては、転入・編入の場合も出願後に行われるのが一般的です。転編入の場合は、既に高校に在籍していることから基礎学力試験が免除となり、作文と面接のみが実施されることが多いです。
その他通信制高校により具体的な募集要項が異なるため、転入・編入 を考えている場合は直接学校に確認してみてください

Gakken高等学院は高卒資格の先を見据えてサポート

安心して通えるサポート校をお探しの方には、一人一人の学生生活をコーチング担任制でしっかりとサポートするGakken高等学院をおすすめします。
Gakken高等学院では、コーチング担任制を採用することで、生徒一人ずつの学習進度や悩みに向き合った支援を行い、生活リズムや体調面に配慮した時間割に基づいた日々のサポートを実現します。
学研グループトップ講師による映像授業もあり、東大・京大・医学部といった難関大学の入試対策から、総合型選抜に対応した講座、入試基礎レベルの講座まで幅広く用意されており、大学進学を目指す生徒にも最適なフォロー体制が整っています。
また、Gakken高等学院はクラーク記念国際高等学校と連携しており、同校では海外留学プログラムを提供しているため、生徒が希望する場合は視野を広げることにも繋がるでしょう。
将来なりたい姿がまだ見えていなくても、Gakken高等学院は学研グループが培ってきた「生徒一人一人の能力を引き出す指導力」によって生徒の可能性を最大限に広げることが可能です。
もし高校卒業資格取得に向けてお悩みや不安なことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

サポート校の特徴・通信制高校との違いまとめ

本記事では、サポート校の役割や特徴に加えて、通信制高校との違いについても解説してきました。
サポート校は、通信制高校に通う生徒を支援するために民間が運営する教育機関で、学習面以外に生活面やメンタル面でも包括的にフォローを行います。
コーチング担任制で一人一人の学びと心の成長を支援するGakken高等学院では、通信制高校から第一志望の大学に合格するために必要な力を無理なく身につけられます。
当校では、生徒が充実した高校生活を送れることを第一に包括的な支援を行っており、悩みや疑問を入学前に相談できる個別相談会も開催しております。
大学進学を見据えた相談から学費についても詳しくお答えいたしますので、サポート校についてもっと知りたい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

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