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転入と編入の違いとは?時期や単位の違い・メリットを解説!

2025.10.14

通う高校を変更する方法として、「転入」「編入」がありますが、この2つはどう違うのでしょうか。
「転入」と「編入」には「学ぶ期間」「履歴書の表記」などで大きな違いがあるため、正しく理解せずに手続きをしてしまうと、進路や職業選択の際に大きな影響を受けるかもしれません。
本記事では、一般的な「転入」と「編入」の違いから、通信制高校における転入と編入や、転入と編入それぞれのメリットについても解説していきます。
転入・編入先の学校選択についても触れているので、実際に考えている人はぜひ参考にしてみてください。

転入と編入の違いとは?

教材を持って廊下に立つ少女

転入と編入は、単なる「学校の移動」ではなく、学籍の連続性や単位の引継ぎにおいて大きな違いがあります。
まずは、転入と編入の違いについて詳しく見ていきましょう。

転入とは?

「転入」とは、現在の高校に在籍している状態で別の高校に移ることを言います。
在籍校で修得した単位や在籍期間を原則そのまま引き継げるため、卒業時期が遅れにくいのが特徴です。
引っ越しや進路変更などで学校を変更する場合はこの方法をとることが多いでしょう。

編入とは?

「編入」とは、一度高校を退学したあと、別の高校に入り直し、途中学年から学び直す方法を指します。
学籍はいったん途切れるため、履歴書には「中退」と記載されますが、修得済みの単位は証明書提出で認定される場合があります。
認定されなかった単位は再履修が必要となり、卒業時期や学費が増える可能性があります

転入と編入の違い

「転入」は学籍がそのまま引き継がれるため空白期間が生まれず、転入対応も随時してもらえます。
一方「編入」は、学籍上に空白期間が生じるため、卒業時期や履歴書に影響を与えます。入学時期も学校の募集タイミングに合わせる必要があります。

転入と編入それぞれのメリット

教室で談笑する生徒たち

「転入」の最大のメリットは、学籍が途切れないという点です。
在籍を保ったまま移行できるため、単位の引継ぎがスムーズで卒業時期も遅れにくく心理的負担も少なくなります。
一方、「編入」は一度高校を中退する手続きをとるため、環境も学習も完全にリセットされます。これにより、自分に合った環境を選び、自分のペースで再挑戦をできるのがメリットです。

通信制高校における転入と編入の違い

笑顔で授業を受ける生徒

通信制高校における転入と編入は、通信制の制度の特徴によって、全日制とは異なる点が多くあります。
通信制高校の転入と編入の違いを、入学時期や単位の引継ぎ、卒業時期や学費などの視点から詳しくまとめていきます。

転入の場合

通信制高校の転入では、前籍校の学籍を引き継ぎ、在籍期間も通算されるため、同級生と同時期の卒業を目指しやすいのが特徴です。
転入時期は学校によって異なりますが、公立は年2回程度、私立は随時募集している学校も多く柔軟に対応しています。
試験についても、学力検査がある学校は少なく、ほぼ面接や作文のみという学校が多いです。
単位は原則引き継げるため、必要な履修数を最小限に抑えることができ、在籍期間も通算になるため、同級生と同じ時期の卒業も目指せます。
学費については、必要単位数で決まるため、前籍校から引き継ぐことで最小限に抑えられることがメリットです。

編入の場合

通信制高校の編入では、前籍校で修得済みの単位を認定してもらえる場合がありますが、学校によって認定される単位数や科目に違いがあるため、再履修が必要になるケースもあります。
この場合、卒業時期が延びたり学費が増えたりする可能性があります。
通信制高校は転入と同様に受け入れ時期が柔軟で、定員に空きがあれば年度途中でも編入が可能な場合があります。
通信制高校の1単位当たりの費用は、公立は約300〜1,000円。私立は約7,000円〜12,000円が目安です。
私立の通信制高校で単位を取り直すとなると、公立の通信制高校に比べると高い学費が必要になることは注意点の一つとして理解しておきましょう。

転入・編入先の学校の選択肢

教室で勉強する生徒

現在の高校から転入・編入の手続きをするとなると、次の進路としてはどのような選択肢があるのでしょうか。
ここでは、「全日制高校」「定時制高校」「通信制高校」「高等専修学校」の4つの学校についてご紹介します。

全日制高校

全日制高校は、新しい人間関係・環境で再度学校生活を送ることができます。
しかし、公立の場合は転入の条件が厳しかったり、定員やカリキュラムの違いによって受け入れが難しかったりする場合もあるので、学校選びは慎重に行うことが必要です。
また、作文・面接・学力検査などの試験が課される場合も多いため、その対策も求められます。

定時制高校

定時制高校は、昼間・夕方・夜間など柔軟に時間帯を学べる高校で、欠員や補欠募集があれば随時転入や編入を受け入れている場合があります。
自分に合った時間帯や学習ペースを選べるため、心理的負担は比較的少ないでしょう。
また、公立の場合は転入・編入選抜を受ける必要があります。

通信制高校

通信制高校は、受け入れ可能な時期が多いため、転入でも在籍期間を引き継ぎ、最短で卒業を目指すことが可能です。
また、編入でも空白期間を短くして再入学することができるでしょう。
また、学校の選択肢は広く、狭域制で地域に密着した公立通信制高校や、広域制の私立通信制高校など、自分に合った学校を選べます。

高等専修学校

高等専修学校は、専門分野の職業教育を受けながら高卒資格も取得できる学校です。
高校教育と並行して職業スキルを習得できるのが特徴となります。
年齢制限も緩やかなので、編入による再チャレンジを目指す人も挑戦しやすい学校です。

転入・編入後にサポート校を活用するのもおすすめ

教室から外を見る男子生徒

転入や編入で新しい学校に通い始めても、学習や生活に不安が残る場合があります。
そんなときは、学びを支えてくれるサポート校を活用するのも良いでしょう。
サポート校は、通信制高校に在籍している生徒を対象に、学習指導や生活面の支援を行う学校です。
レポートや試験対策、進路相談などを通して、通信制高校での学習を継続しやすくします。
単独で高校卒業資格は得られませんが、通信制高校と併用することで確実に卒業を目指せる点が特徴です。

転入と編入の違いとは?メリットやその後の選択肢|まとめ

「転入」と「編入」の違いは、学籍を継続させるか、一度中退のかたちをとるかの点にあります。
学籍を継続させる「転入」は、単位や在籍期間がそのまま引き継がれ、卒業時期が遅れにくいのがメリットです。
一方「編入」は学籍が途切れるため、卒業時期や学費が増える可能性がありますが、新しい学校で一からやり直せる利点もあります。
また、通信制高校においても「転入」と「編入」どちらを選ぶかは、最低限の履修で卒業を目指したいのか、それとも一から学びなおしたいのかという目的によって変わってきます。
自分自身の目指す進路も考慮しながら、「転入と編入どちらを選ぶのか」「どこに転入・編入するのか」をよく考えることが大切です。

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